10月は記録的な台風被害が続き、11月に入った今でもまだ復旧のめどが立たずに混乱している地域が多くあります。私達家族が以前ブログで紹介した相模原のキャンプ場も現在は運営できない状態となっています。
被災された皆様が一日も早く平常の生活に戻ることができますようお祈り申し上げます。
今回、座間市、厚木市での台風19号による大きな被害は他地域に比べると少なかったようですが、座間市と厚木市の間に「相模川」が流れており、この川の状況によって被害は大きく変わっていました。実際、城山ダムの放流により川が氾濫する可能性があり避難勧告が出されていました。
そして相模川付近に住まれている方は多数の方が避難所を利用したようです。
ただ、ペットを飼われている方々は「可哀想だから置いていけない」と避難せずに自宅で待機した人も多くいました。
参考までに記載させて頂くと下記3点が座間市が公表しているペットの避難所利用の最低条件となっています。
1.ケージを持参していること
避難所では屋外での飼育になりますので、雨風をしのぐシートなどもあると便利です。また、ケージに入ることに慣らしておいたり、飼い主と離れてもむやみに吠えたりしないなど普段からのしつけも大切です。
2.首輪に鑑札、狂犬病予防注射済票が付いていること(犬のみ)
混乱を避ける為、犬の身分や飼い主の名前がわかるもの(鑑札)と狂犬病予防注射を受けている証明(狂犬病予防注射済票)は必ず付けておいてください。また、逃げてしまった場合にも付けておくことで飼い主のもとへ戻る可能性が高まります。
3.ペット用のエサ、水などが用意できること
災害発生時は、ペット用品は手に入りにくいものです。最低限、次のものは用意しておきましょう(食料は最低3日分)。
※えさ、水、容器、リード、ふんを入れる道具など
座間市ペットの災害対策
座間市避難所一覧
ただ、内容について問い合わせをしたところ上記以外にも「長期の避難所であること」「学校の避難所は不可」など条件はあるようでした。また、避難所での生活は下記の写真のような飼い主とペット別々での生活が基本となります(同行避難)。
ペット避難を想定した大津市総合防災訓練
東京都江戸川区HPより
ほか受け入れ可能な避難所であっても状況によっては受入れができない可能性があったり、上記以外にも条件のある場合があるようなので事前に確認し対策に備えた方が良いようです。
その他近隣市内のペット災害について記載されたURLになります。
厚木市(災害時飼育動物対策マニュアル:PDF形式)
大和市(ペットの防災)
海老名市(避難所運営マニュアル:PDF形式 P62~)
綾瀬市、相模原市は現在まだ作成中のようです。
厚木市のマニュアルはボリュームもあり非常に参考になりますので厚木市以外の飼い主様も日頃の備えの参考にしてみて下さい。
その他車中泊対応ができる安全な場所の確保やテントを張って飼い主と一緒に過ごせる場所の確保などを検討している市区町村も全国的に出てきているようです。
ただ安心できる飼い主と一緒だとしても環境が変わってしまうことはペットにとって大きなストレスとなるので、生活できる場所や地域は関係なく、外出、外泊など色々な場面を想定して普段からストレスを最小限に抑えるために日頃からクレート(ゲージ)を安心できる場所にしておくことや吠え癖をつけないこと(吠える⇒ストレスになってしまっていることも多い)、社会性を養っていること、健康管理(予防接種含む)、迷子札・マイクロチップの取り付け(野生化させない)などが最低限必要となってきます。
上記のマニュアルなども参考にしながら日頃からペットを守る行動を心がけていきましょう。
ペットシッターをお探しの際は是非お気軽にご相談くださいませ。