こちらは、飼主さんに「出かけてほしくない!」と車の鍵をもって逃げ回るワンちゃんの動画です(笑)
犬は体験を通して学習していきますので、「飼主さんが車の鍵を持つ」→「いなくなって寂しくなる」ということを知っています。
このゴールデンのかしこいところは、だったらその元凶となる鍵を渡さなければいい!とばかりに、車のキーを咥えて持っていってしまうとこですね(笑)
犬がそこまで理解しているかどうかは分かりませんが、そのタイミングで鍵を必要とする飼い主さんとの追いかけっこ(遊び)が始まりますので、こうした行動の強化につながっているのかもしれませんね。
“車の鍵を取る”という行動で、犬が「ああ、いなくなってしまう」とマイナスな反応を示すように、「いってくるね」「お留守番しててね」などの“過度な声掛け”も、同様に「寂しい気持ち(いやなこと)」の前触れとなり、いたずらにその不安を高めてしまうことにもなりかねません。
あるトレーナーさんは、出かけようとして車の鍵を取るたびに愛犬が寄ってきて、お座りして嬉しそうに尻尾をフリフリするそうです。
『飼主が不在になる=寂しい時間』ではなく、『飼主が出かけようとしている=スペシャルに美味しいおやつがもらえる』ということを、学習させているのですね。
鍵をとるチャラチャラという音がキューになり、いつもそのタイミングでコングなどに美味しいおやつを入れてポーンと投げ与えていたので、犬は飼主さんが出かけてもしばらくはコングに集中し、寂しさも大幅に緩和されます。
トレーナーさんいわく、「なんだか自分が出かけるのを心待ちにしてるようで、こっちが寂しい」そうですが(笑)、もしマイナスな声掛けでペットを不安な気持ちにさせてしまっているような方がいましたら、ぜひ参考にしてみてください。
by 倉西