以前にも「同伴避難」についてご紹介いたしましたが、
(参考:災害時のペットとの非難!「同行避難」と「同伴避難」の違いとは?)
この度の西日本豪雨の際もペットと「同伴避難」された方もおり、その輪は徐々に広がりつつあるようです。
浸水被害がひどかった岡山県倉敷市真備(まび)町地区の避難所の一つ、市立二万(にま)小学校では、校舎2階の5年生の教室をペット同伴者専用に。床が汚れないようにブルーシートを敷き、エアコンや扇風機も完備し、暑さに弱いペットにも優しい環境だ。1歳のキャバリアと避難してきた藤原明美さん(43)は「室内で一緒に過ごせるので安心」と愛犬の体をなでた。避難してきたのは今月7日だが、「ペットはダメ」と言われ、冷房のない渡り廊下や屋外で寝起きしていた。見かねた獣医師らが避難所に掛け合い、15日から教室を使えるようになった。
ただ、ペット同伴の避難スペースはまだ一部のようだ。愛媛県大洲市の平公民館では豪雨後、犬を連れた避難者3組を断った。うち2組は水が引くまで避難所の近くで車の中でペットと過ごした。同県はペットとの同行避難を推奨しているが、今のところ当事者からの相談はないという。
やはり断られることもあるようですが、徐々に同伴避難の輪が広がってきているように感じます。
だからこそ、ペットを飼っている飼主の高いモラルが必要となるのでしょう。
また、災害に関して環境省ホームページでは、『ペットの災害対策』のページにて『平成30年7月豪雨の被災ペット相談窓口のリンク集および被災ペットに関する対応報告』を閲覧することが出来ます。岡山県、広島県、愛媛県のペット相談窓口ともリンクしており、リンク先では各県での行方不明動物の相談や、飼い主不明動物の保護情報等の提供、その他被災ペットに関する相談を受け付けされているようです。
参考:環境省自然環境局 ペットの災害対策
上記リンク先である岡山県のホームページ、『岡山県災害時動物対応について』の中で【自助について】という言葉が掲載されており、個人的に印象に残ったのでご紹介させて頂きます。
【自助について】
災害の対応には、「自助」「共助」「公助」があります。
「自助」とは、「自分の身は自分で守る」という防災の基本であり、自身の安全確保について、避難すべきか留まるべきかの判断、ペットの安全確保や飼育についての判断も自助が原則です。
その後、地域や企業組織といったコミュニティーメンバー同士で助け合う「共助」、行政機関による支援である「公助」となります。
しかし、「共助」や「公助」は人への支援が優先されることから、ペット防災について「自助」による対策を講じることが、自分自身や家族、そして地域の防災力の向上にもつながると考えます。
参考:岡山県災害時動物対応について
「自助」に対して、どれだけしっかりと対策しておけるかが大切ですね。ペットフードや水などの用品の準備も大切ですが、ワンちゃんやネコちゃんをはじめ、ペットをケージや首輪・リードに慣れさせておく等の準備も「自助」への対策となり、ひいては災害への対策準備になるのだと思います。
最後になりましたが、西日本豪雨をはじめ、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。