夏真っ盛り。各地で毎日のように花火大会が行われるシーズンです。
言わずもがな、犬は花火の音が大の苦手で、犬にとっては“正体不明な非日常の大きな音(振動)”でしかありませんから、これはもう本能として恐怖し、震え、ときにパニックを起こします。
小さい頃から『録音した花火の音』を聞かせ慣れさせる(小さい音→徐々に大きい音、音が鳴るたびオヤツをあげ「いいこと」を起こす)などのしつけができていればいいのですが、大抵の場合そうではありません。
もし花火が、それこそ“毎日”上がれば、日常の環境のひとつとして、犬は『なんでもないこと』と学習するかもしれませんが、一年にほんの数回、それも犬にとっては何の前触れもなくいきなりドーン!ですから、びっくりするのは当たり前ですね。
花火が上がれば上がるほど、犬のテンションは下がりに下がっていきます。
これは見ていてとてもかわいそうなことですが、一年に1,2回のことのために、慣れさせるのも大変ですね。
そこで、今回ご提案したいのが逃避です。
今はインターネットで、いつ何時から花火が上がるか、花火大会カレンダーなるもので事前にチェックすることができますので、その時間帯は聞こえないところまで逃げてしまいましょう。
人間のお弁当、犬のごはんやおやつを持参すれば、ちょっとした夜のピクニック気分で花火逃避することができます。
多くの人が“花火”に吸い寄せられていくのに逆行する、花火逃避。
しかし、“逃避先がまた別の花火大会のそば”というトラップも待ちかまえているので、この夏、ペットと共に完全花火回避ができるか、トライしてみるのも面白いかもしれませんね。
そして、全ての打ち上げが終了してから、ペットをお家に上げ、回避成功の祝杯を打ちあげましょう。
by 倉西