あなた自身(あなたの健康)は、あなたが食べているもので出来(構成され)ている。
日本語の“医食同源”に近い言葉ですが、こちらの方が直接的で、おろそかにしがちな食事栄養について考えさせられますね。
今日は『歯』と『食べ物』のお話です。
歯と食性の関係
動物の食性は歯で決まるとも言われています。
たとえば犬や猫などの肉食動物(犬は雑食性もある)は、肉を裂いたり骨を砕くために、鋭く尖った歯を持っています。
それに対し草食動物は、草をすりつぶすために、歯は臼のような平らな形をしています。
肉も野菜も食べる雑食性の私たちを見てみると、全部で32本あるうちの20本(62.5%)が穀物や豆をすりつぶす臼歯で、野菜や果物を噛む門歯が8本(25%)、肉や魚を噛み切る犬歯が4本(12.5%)です。
つまり、歯がその動物の主とする食物を効率的に摂るためにあると考えるのであれば、『穀物(ごはんや豆類)62.5%、野菜25%、肉・魚12.5%』の割合で食べるのが人間の体に最も適している、ということになります。
では、犬や猫はどうでしょうか?
犬猫の『歯の違い』に見る食性
猫は完全肉食なのに対し、犬は雑食性のある肉食動物です。
そこで歯を見比べてみると、猫が30本の歯数に対し、犬は42本と食物をすりつぶす臼歯が12本多くなっています。
つまり、それだけ猫より犬の方が“雑食傾向が強い”ということになります。
このように、歯のバランスが動物の食性を表わしていますので、手作り食などを作る際はぜひ参考にしてみてください。
後書き
そろそろ歯の定期検診に行かなければいけないのですが、いくつになっても歯医者は恐怖でしかありません・・。
ビビリ・・じゃなかった繊細な私は、「痛くしないで」としつこいくらいお願いしますので、この前お会計の際にちらりと見えたカルテに、赤字ででかでかと「痛がり」と書いてありました。
by 倉西