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ペット図鑑【スコティッシュ・フォールド編】

第14弾のペット図鑑は、
『スコティッシュ・フォールド』です。
垂れ耳で目がクリっとしているのが特徴の可愛い猫ちゃんです!!

原産国:スコットランド
公認団体:CFA
体重:3~5kg程度
タイプ:セミコビー
被毛:短毛、長毛ともにすべての毛色が認められている。
目色:被毛の色に準ずる。

~外貌と特徴~
「折りたたむ」という意味の「フォールド」が示すように、前方に折れた耳が最大の特徴である。この耳と丸い頭部、大きな目が相まって、とても愛嬌のある顔をしている。ただし、耳が折れる固体は全体の30%程度で、ストレスなどによって耳が立ち上がる場合もある。また、尾は長く、しなやかさが大切である。
歴史: 1961年にスコットランドの農場で、突然変異で耳の折れたメス猫が誕生した。スージーと名づけられたこの猫がスコテッュ・フォールドの起源である。スージーが生んだ子猫もまた折れ耳だったため、近所のロス夫妻が1匹もらいうけ、新たな品種を確立しようと試みた。のちに、ロス夫妻が繁殖させた猫を遺伝学者のペット・ターナーがアメリカン・ショートヘアなどとの交配を続け、現在のスコティッシュ・フォールドを誕生させた。

~性格~
穏和な性格で、愛想もよく人懐こいので比較的飼いやすい。のんびりとしていて運動量もそれほど多くないが、コミュニケーションも兼ねて遊んであげると良い。鳴き声も小さめである。

~手入れ~
短毛は軽いブラッシング程度で良いが、長毛はこまめにコームを通し、毛玉を作らないように心がける。折れ耳は中が見えづらく異常に気づきにくいので、週に1回程度は異常がないかチェックしたい。

~健康~
代表的な遺伝疾患に骨瘤がある。これは、生後4ヶ月頃からみられる疾患で、骨の変形や軟骨の増殖により歩行異常をきたしたり、重度なものでは強い痛みを伴ったり、寝たきりになる場合もある。生後1年半ほどで進行はおさまるが完治しないため、対症療法が必要となる。小さい頃から尾が太かったり曲がっているような場合は注意が必要。この疾患は折れ耳同士を交配させると高確率で発症するため、繁殖させる場合は立ち耳の固体を用いる。ただし、立ち耳との交配であっても疾患の発症率がゼロになるわけではないため、ブリテッュ・ショートヘアやアメリカン・ショートヘアなどの遺伝子を組み込んで発症のリスクを下げている。その他、内臓疾患も多い。

~コメント~
遺伝疾患が多いのも事実なようで、独特な体勢が可愛くマスコミでも取り上げられた、いわゆる「スコ座り」も骨の形成不全からくるものだといわれています。スコティッシュ・フォールドに限りませんが、もし家族に迎えいれたいと考えているなら、病気のこともふまえなければいけませんね。

スタッフ 木村
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