本部スタッフの倉西です。
突然ですが、今年はみかんが高くないですか?
みんな大好き美味しいみかんは、冬の一軍レギュラーフルーツとはいえ、「美味しい」は味覚に限らず“手頃な値段で財布にもオイシイ”ということも含まれており、だからこそ冷蔵庫に常備され、私の右手の親指をまっきっきにすることが許されています。
でも、今年はなかなかに値段が上がり、例年のようにばかすか買えず、今まさにタイプするキーボードに視線を落としても、私の親指は全然黄色くありません。
さて、そんなみかんは、ペットに与えてもいいのでしょうか?
肉食の猫には害になる成分も多いので与える必要はありませんが(そもそも猫は欲しがらないでしょうし)、何でも食べる犬にはオヤツ感覚で与えている飼い主さんも多いでしょう。
獣医さんも「少量なら問題ない」と言います。
しかし、食べられることと与えることは、分けて考えなければいけません。
犬は「経験」を学習する生き物です。テレビや本から「どうやらこれは甘酸っぱくて美味しいらしいぞ。じゃあひとつお呼ばれしようか」とはなりません。人間が与えて、初めてその味と『人がみかんを手に取る→みかんの皮を剥く→人がそれを食べる→近くに寄ったらもらえる→オイシイ!(快刺激)』という一連の流れと行動パターンを学習するのです。
すると今度は、これが犬にとっての基準となり、逆に「もらえないことへのストレス」が生じることになります。
みかんに限らずですが、人の食べ物を欲しがるのは、それを与えて「経験を学習」させてしまったからであり、心身共にペットの健康を考慮するなら、気分ではなく一貫性を持ったルールを設けることをお勧めします。
実際、パピーでまだ「人が食べているものが自分も食べられる」ということを知らない子犬は、人が食事をしていても『自分とは関係のないもの』と興味を示しません。
つまり、未完のパピーは蜜柑を知らず、実噛んで初めてその味を知る、ということですね。
う~ん、それにしても、みかんを箱買いするかどうか、今本当に迷っています。
by 倉西