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ピーク・エンドの法則


一気に寒くなりましたね。
今週初暖房を付けたという人も多いのではないでしょうか。

もう少し秋の余韻を感じていたかったところですが、気づけば今年も5週間とちょっとで終わり。そりゃ寒くもなりますね。
“終わりよければすべてよし”と言いますので、今年も有終の美で締めくくるべく、お仕事・健康管理と気を引き締めていきましょう。

物事の判断基準や経験を評価する上で大きく関わってくるのが、この“終わりよければすべてよし”理論で、心理学者ダニエル・カーネマンらによって提唱された「ピーク・エンドの法則」は、なかなか興味深いものがあります。

例えば映画やエンターテイメントでも、ラストが衝撃的だったり感動的だったりすると、観賞後の評価は全体を通しても高いものとなりますが、逆に途中までは面白かったのに最後がグダると、途端にその評価は低くなってしまいます。

一連の中で最も印象的な瞬間(ピーク)と、最後(エンド)に強い影響を受けるのは、何も人間だけではありません。
ペットとの関係でも、このピーク・エンドの法則は有益です。

たとえば、飼主さんがよくやりがちな「構いすぎ」や「遊びすぎ」。
ペットがもう飽きているにもかかわらず一方的に構ったり、しつこく遊びを誘ってしまっては、その体験(スキンシップや遊び)の評価を下げてしまうことにもなりかねません。

ボール遊び、引っ張りっこ、猫じゃらしであれ何であれ、最初はノッてきたペットが徐々に興味が薄れ、最終的に「つまらない」と見向きもしなくなるまで続けてしまうのは、とてももったいないことです。

ピーク・エンドの法則に倣って、「楽しい!」「もっともっと!」と思っているときにピタッとやめてしまうことで、飼主さんとの遊びを「楽しいもの」として強く印象付け、また次の機会にそれが活かされます。

これから長い長い極寒シーズンが続き、さんざん寒風に苦しめられたとしても、桜が咲く頃にすべて忘れ許してしまうのも、きっとそういうことなのかもしれませんね。

 

 

by 倉西

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