本日はペット図鑑のご紹介です。
第32弾『ショウガラゴ』
- 分類：霊長目ガラゴ科ショウガラゴ属
- 生息地：アフリカ大陸中部セネガルから、スーダン・エチオピア・ケニア・タンザニアにかけて
- 体長：13 ～ 20 cm
- 体重：90 ～ 300 g
- 寿命：野生下では3～4年、飼育下だと10～15年
- 特徴
夜行性で樹上生活をしており、「チューチュー」という鳴き声から別名『ブッシュベイビー』とも呼ばれ、グレー～ブラウン色の被毛は短毛ながらふわふわとした柔らかさがあります。霊長類では珍しく少し尖ったような大きな耳をしており、この耳は飛んでいる虫や草むらで動いている虫の音を聞き分けて位置を探るのに適しています。また、大きな目も特徴的で、この目には光を反射し増幅させる鏡のような膜『タペタム（輝膜）』があり、夜でも少しの光があれば獲物をはっきりと見ることができます。体長は20cmと小さいですが、強靭な後ろ足を持つため、そのジャンプ力は3ｍ以上にもなると言われています。俊敏で素早く動くことができ、その際、長くフサフサな尾がバランスをとるのに役立っています。四肢にはそれぞれ5本の指があり、毛繕いをするときは後肢第2指の鉤爪を使います。
- 飼育方法
驚異的なジャンプ力をもつショウガラゴを飼育するには、大きくて高さのあるケージが必要です。手先が器用なので入口を自力で開けられないように、ナスカンなどで鍵をかけるなど工夫しましょう。部屋の温度は26～28度、湿度は60％と高めを好みます。トイレを覚えるのは困難なのでオムツを穿くか、排泄物をこまめに掃除するようにしましょう。主に昆虫や果物、花の蜜を食べますが、飼育下でしたらモンキーフードを中心に副食として果物や昆虫・幼虫を与えるとよいでしょう。耳や目が優れていますので、大きな音や明るすぎる場所が苦手です。テレビの近くや照明の近くにケージは置かず、できるだけ静かな場所にケージを置いてあげましょう。
- 輸入規制
現在レッドリストの登録では軽度懸念とされ、個体数も安定しています。しかし、ワシントン条約で輸入は禁止されており、人間に病気を移す可能性があることから、日本の法律でも輸入が禁止されています。そのため、国内繁殖の個体に限られていることから、ペットショップではあまり見かけません。ただし、その希少性から高価な値段がかけられており、一匹100万円以上することもあります。
20cmの体で3m飛ぶのは、人に例えると、身長170cmの人が2550cm（25.5m）飛べることになります。
私はこの計算を間違えて2550ｍ（2.55km）飛べると計算してしまいました！！
お恥ずかしい💦
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