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動物がつく”嘘”とは

動物がつく『ウソ』??

そもそも、動物が嘘なんてついたりするのでしょうか?
私たち人間がつい言ってしまう嘘は、相手を陥れるためのものではなく、自分を取り繕ったり見栄を張ったりするものが多いように思いますが、動物たちはどうでしょうか?

もちろんペットシッターは、何よりお客様との間に“信頼関係”が求められるお仕事ですので、お客様やペットに対して、絶対に“嘘”などあってはなりません。
ペットシッターSOSでは、特に“誠実さ”に力を入れ、どんな些細なことでも必ずお客様に報告するようにしております。

さて、“ウソ”の概念や定義にもよりますが、動植物界では、より種を繁栄させるため、また死なない、生きるために、日常的に嘘(騙し合い)が行われているといえるかもしれません。
しかしこれは、野生界では特に、私たちの言う「嘘」とは意味合いが違ってくるでしょう。
今回は、そんな動物たちの『ウソ』をテーマに取り上げてみました。

 

嘘をつく、相手を騙す動物がいる!?


例えば、有名なところで言えばカッコウです。

カッコウは托卵(たくらん)といって違う種類の鳥の巣に卵を産み、巣の持ち主(仮親)に自分のヒナを育てさせます。そしてそのヒナも10〜12日と短期間で孵化し、えげつないことにもともとあった本来の卵やヒナをうんせうんせと巣外に放り出し、自分だけを血のつながらぬ親鳥に育てさせてしまうのです。

ヒナたちが一斉に口を開けて、我先にと親鳥の運んできたエサを食べたがる。そんなライバルとのエサの取り合いもなくなるため、十分な栄養をもらったヒナ鳥はやがて親鳥よりも体が大きく成長し、親鳥は自分よりはるかに大きなヒナ鳥のためにせっせとエサを運ぶという、珍妙なバランスの子育てが始まるのです。
これには、被害を被るモズやウグイスは、たまったものじゃありませんね。ちなみに、あのホトトギスだって、実は自分じゃ巣を作らずに托卵する鳥種(この他ツツドリ、ジュウイチなど、日本で托卵する鳥は4種)ですので、時の戦国大名たちに泣かされ続けてきたのも無理はありません。

また余談ついでに、「閑古鳥」とはこのカッコウのことで、横断歩道などでも使われるあの心地よい鳴き声は、通常は人の寄り付かない静かな湖畔の森蔭などで聞こえてきます。そこで、人が集まらなくて閑散としたさびしい状態のことを、「閑古鳥が鳴く」というのだそうです。

 

他にもこんなにいる、“騙し”上手の動物たち

では、他にも“ウソ”と呼べる動物の特色、行動はないか、見ていきましょう。

ナナフシ、シャクトリ虫、カマキリ、アンコウ、ヒラメ。
これらの動物にはある共通点があるのですが、それが何か分かりますか?
これだけで分かればたいしたものです。

では次のヒントを→ナナフシ、シャクトリ虫、カマキリ(主にハナカマキリ)、アンコウ、ヒラメ、これにコノハチョウ、カメレオンも加わります。

もう分かりましたね?

答えは擬態(ぎたい)です。擬態とは、動物が攻撃や自衛のため、体の色・形などを周囲の物や動植物に似せたり、行動を真似たりして敵を欺くことです。コノハチョウは枯葉に、ナナフシ、シャクトリ虫は小枝、カマキリは草花、アンコウ、ヒラメは砂底に、などなど。

最初に、人間の嘘と動物の嘘は違うと言ったのは、人間の嘘は意識的に、動物の嘘は遺伝的に、生命の長い歴史をかけてDNAに組み込まれているということです。

また、アブやカミキリムシの一種は無害だけども、有害なハチに擬態し、ほ乳類や鳥類の捕食をまぬがれたり、サムライアリが違う種類の幼虫や卵をさらってきては自分達の巣に運び、相手に仲間と認識させる炭化水素を身にまとい、そこで奴隷として働かせたりします。
アブやカミキリムシは「姿や行動」などの視覚により、サムライアリは見かけよりも「合い言葉」である体表炭化水素により擬態し、相手をだましているのです。

このように擬態は、一見弱いものの専売特許のようにも思えますが、そうとも限りません。
トラのあの誇らしげな黄色と黒のカラーも、茂みにひそめば、色の識別が困難な草食動物にとっては立派な擬態となりえるのです。
相手を騙し欺く『擬』、動物の形態や生き方の『態』、野生の世界では単純な力関係のみならず、生き抜くためには巧みな「嘘」も必要だといえるのかもしれませんね。

 

ペットも嘘をつく!?


野生動物が“生き抜くため”に嘘をつくことが分かりました。
では、ペットはどうでしょうか?狩りをすることも無く、捕獲される恐れも無いペットが、飼い主さんを騙す(?)ことがあるのでしょうか?

例えばおやつを目の前にしたときの犬は、目をキラキラ輝かせてダラダラとよだれを垂らしながら、嬉しそうに「ちょうだい!」という表情をしますね。これはまさしく、嘘偽り無い犬の素直な表現でしょう。では、ドライフードを目の前にして不服そうな顔をしているときは?
中には「病気じゃないかしら?」と思うくらい元気が無く、ごはんを前にしてもぐたっとして全く手を・・じゃなくて口をつけないときもあるでしょう。もちろん本当にどこかが悪い可能性もありますが、心配した飼い主さんが食べてもらいたい一心から「なにか美味しいもの」をトッピングすれば、大抵はペロりと平らげてしまうものです。つまり犬は知っているのです。“食べずに(おまけに具合悪そうな顔をして)いれば、もっと美味しいものが出てくる”ということを。

愛犬の喜ぶ姿が見たいから、食べないで体を壊されたくないから、と、おいしいものを乗せ続ける限りは、その行動はますます強化されていく一方でしょう。その行動【具合悪そうにしてごはんを食べない】を起こせば、いいこと【おいしいものが出てくる】が起きる、というパイプラインが出来上がり、繰り返せば繰り返すほどそれは太く確かなものとなっていきますので、結局のところ、飼い主さんがそうしつけてしまっていることに他なりません。
これを改善したいのであれば、犬との“根競べ”に負けないこと、まさに“嘘を見抜いて心を鬼にする”ことが肝心なのです。

 

痛がるフリ(嘘)をするケースも?

また稀な例ですが、過去に足を引きずるようなケガを負ったことがある犬は、そのとき飼い主さんが大変驚きすぐにかけよってきてくれて、治療を施した後もとても優しくいたわってもらえたという経験が強烈な印象として後に残り、なんでも無いときに足をひきずって痛がるフリをすることがあります。まるで、当たってもいないデッドボールをいかにも当たったかのようにアピールする、往年の達川選手(元広島カープ)を連想させる芸当ではありますが、そうすることによって“普段以上に優しくされること”“足に対して心地良い扱いを受けること”を犬は学習しているのです。

飼い主さんや私たちペットシッターにとって、物言えぬペットの「痛い!」という無言の叫びほど、つらく狼狽させるものはありません。当たってない方の足を押さてピョンピョン跳ねる達川選手に、首を振って笑顔であしらう審判とはわけが違うのです。ただ、「嘘」かどうかは、病院で検査しない限り分かりませんので、やはりまずは大事をとって診てもらうのが最優先です。

ペットシッターSOS本部のスタッフが、以前看護士として動物病院に勤務していた頃、足を痛がるシー・ズーがやってきたことがあります。精密検査では何の異常も発見できず、どうしたものかと見ていたら、、(!?)びっこをひいている足が最初来たときと変わっているではありませんか。「こっちじゃなかったのぉ〜?」と声をかけても、知らぬ存ぜぬ、痛がる演技を続けるそのワンちゃんは、過度な甘えたがり屋さんだったのでした(笑)

 

猫のウソにまつわるイメージとは!?


最後に、気ままで自由奔放な猫は、欲しいものは欲しい、いらないものはいらない、と媚びずにはっきりした態度をとるので、『嘘』とは無縁なイメージがありますが、実は昔から、案外猫にとっては嬉しくない“嘘にまつわることわざ”も多いのです。

>素性を隠すことを『猫を被る』、他人のものを横取りすることを『猫ばばする』などと言ったりしますが、『猫なで声』なんて言葉もあまりいい意味では使われませんね。『猫だまし』は、ご存知お相撲の技ですが、これも大きい相手に小さい相手が挑むための、一種の目くらまし的な戦法です。

猫の場合『嘘』というよりも、急に態度を豹変させたりしますので、「え?さっきまで甘えてたのは嘘だったの・・?」と疑いたくなることの方が多いようです。じゃれて遊んでいたかと思えば、急ににシャーッと爪をたてて攻撃される、なんてことも珍しくありません。

そんな猫のきまぐれを見極めるには?
それは「ペットシッターコラム 猫の手」に詳しく記載していますので、ご覧ください。

 

まとめ

さて、動物の嘘をテーマに書いてまいりましたが、最初にお伝えしましたように、ペットシッターは何より『信頼』が問われるお仕事です。
どんな些細な「嘘」もお客様との間にあってはいけません。
ご利用いただく際には、必ず実際にお世話を担当するシッター本人による綿密な「お打合せ」をさせていただいておりますので、ぜひ安心してご利用いただければと思います。

嘘偽りのない真っ直ぐなペットたちの目に映るのは、いつも誠実なシッターの笑顔でありたいと願っています。

 

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