こんにちは!
第28弾のペット図鑑は、『コモンドール』をご紹介いたします。
原産国:ハンガリー |
~歴史~
コモンドールの起源は、中央アジア地域にいた遊牧民族 クマン人(マジャール人)が、12世紀ごろハンガリーに持ち込んだ犬だと考えられています。そのため、名前の由来は「クマン人の犬=koman-dor」という意味が語源。クマン人は西へ西へと移動する中で、現在のハンガリーあたりに腰を落ち着け、連れてきた犬たちと共に暮らすようになったようです。その土地にいた牧羊犬たちとの交配を繰り返しながら、ラッカ羊とよばれる羊に似せるように繁殖され、15世紀ごろに現在の姿を確立しました。
~特徴~
まるでモップのようなインパクトのある見た目が特徴的です。子犬のころは柔らかな毛質ですが、成長するに従って柔らかい下毛を波状の粗い上毛が巻き込み、ロープ状の被毛を形成するようになります。ロープ状の被毛になるまでには少なくとも2年ほどかかり、子犬のころはまだロープ状になっていないため、ウエーブがかった状態の毛が目立ちます。特徴的な被毛は過酷な天候に耐えるため、敵から身を守るために厚くなったと言われ、羊に紛れるように改良されたという説もあるそうです。
~手入れ~
被毛がロープ状のため、コームやブラシを使ってのブラッシングはできません。汚れや抜け毛などは手ですくように取り除きます。汚れやホコリを吸着しやすいため、衛生上定期的なシャンプーが必要です。しかし洗い方が他の犬種と異なり、1本1本を揉み洗いして乾かさなければいけません。また、被毛が完全に乾くまでに丸一日を要するとも言われている大変な作業となり、体の冷えや皮膚の蒸れなどの体調管理に気を付ける必要があります。
フサフサとした被毛の中に隠れてなかなか見えないですが、実はきれいなアーモンド形の目をしていますよ♪
スタッフ 佐藤