一時期、4コマ漫画制作にドはまりして一気に何個もUPしていましたが、ピタッと筆が止まり今は別のことに熱中しています。
本ブログの『ペット四コマ漫画』のカテゴリーでは5個ずつUPしている関係で、端数で余った作品が(おそらくまた自分の中でブームがくるまでは)この先もずーっと発表する機会がないな~と思ったので、本日せっかくですので解説付きで落としていきたいと思います。
これは実にくだらないですね。
“おなら”を使ったお下品なネタでもあり、不快に思われた方もいるかもしれません。
一方で「聴覚に優れた猫、嗅覚に優れた犬」の対比という、それぞれ種の能力の違いに着目した秀逸な作品という見方もできます。
おそらく高音だったであろう屁音に、モスキート音効果を期待した『いや、かなり高音だったから犬にはー』の猫の思考と、口では「す・・優れた聴覚ってのはー」とモゴモゴと話を続けるバレなきゃいいなのドキドキ感、その表情も非常にいいですね。
おならは音バレよりもニオイバレの方が恥ずかしいという羞恥心も、アカ~と顔を赤くして振り返る猫のしぐさによく表れています。
結構な作品でした。
では、次の作品を見てみましょう。
こちらは、まだ『ペット四コマ漫画』には集約されていないものの、実は今年の7月7日七夕の日のブログで発表していた作品です。
まず四コマなのに文字数が多い、読みにくいといった批評があるでしょう。
しかし一方で、天文学的な数値を現実世界に数学的に落とし込み、“実は織姫と彦星は何度も会っているようで、まったく会っていない”というパラドックスに踏み込んだ、ロマンスを翻す勇気ある作品という見方もできます。
一コマ目のおそらく飼主が書いたであろう短冊を見つめる構図もいいですね。その願い事からも、いかに飼主がこのペット達を愛しているかが伝わります。
そして織姫をパンダに例えるあたり、「なぜ笹なの?」の疑問に猫なりの皮肉も込められていて、秀逸です。
三コマ目の織姫と彦星の背景も、この作品の芸術的価値を高めていますね。
ラストの切々と語る猫に「帰ったよー」と声をかける飼主。「いつでも飼主に逢える我々はその喜びをもっと噛みしめて一秒一秒を大切に~」と飼主への思いに没頭するがあまり、飼主の呼びかけにも気づかないというパラドックスの回収が、この作品の最大の魅力といえるでしょう。
・・以上(笑)
解説はだいぶふざけましたが、また今後も四コマ漫画は不定期でUPしていきたいと思いますので、ぜひ過去の作品もお楽しみください。
by 倉西