インフルエンザが流行っていますね。
もし自分が、または家族の誰かが発症してしまい、それに寄り添うように寝ている犬や猫がいたら、「ペットに感染しないか・・?」と不安になるのではないでしょうか?
しかし、人のインフルエンザが犬や猫に感染することはありません。
ウイルスと結合する「受容体」という細胞分子が、人と犬猫では異なるからです。
フェレットにはインフルエンザがうつる
しかし、フェレットだけは別です。
フェレットは人間の風邪やインフルエンザの影響を受け、同じように鼻づまりやくしゃみ、高熱などの症状を起こすばかりか、その逆にフェレットのインフルエンザが人に感染することも認められています。
動物が持つインフルエンザとは?
犬猫に人間のインフルエンザはうつりませんが、犬なら犬の、猫なら猫のインフルエンザがあり、ここ最近どちらもアメリカで大流行しています。⇒犬のインフルエンザ2018~米国で大流行
犬インフルエンザは、もともと馬のインフルエンザが変異したもの。
猫インフルエンザは、猫ヘルペスor猫カリシウイルス感染症といった、インフルエンザに似た症状をそう呼ぶことはあっても、ウイルス学の分類上「猫インフルエンザウイルス」は存在しません。
「犬インフルエンザ」は、2004年に初めて確認された新株のウイルスですが、日本国内においてはまだ発症例はありません。
とはいえ、いつどんな形で日本にも侵入してくるか分かりませんので、安心はできませんね。
ほとんどが安静と栄養をとることで回復するとはいえ、感染した犬のほとんど(約80%)が発症し、10%ほどの致死率がある怖い病気です。
インフルエンザに限らず、人間同様日々の健康的な生活で免疫力を高め、万全な態勢で予防したいところですね。
後書き
ちなみに、人間のインフルエンザでは、これまで推奨されていた『うがい』が、「科学的に効果が証明されていない」という理由で、厚生労働省のHPやパンフレットから削除されました。
気管や喉の粘膜にインフルエンザウイルスが付着した場合、細胞の中へ侵入するのは数分から20分とされているため、それくらいの頻度で一日中うがいをしなければ、防げないことになります。
まさに百うがいあっても一利なし、ですね。
‥ゴホン。
マスク、手洗いを励行しましょう。
by 倉西