まだまだ“寒い”ですが、今週末はぐっと気温が上がるそうです。
日曜日には関東で20度近くまで上がるとのことで、もう春を通り越して初夏の陽気ですね。
「邪魔するで」とズカズカ春の足音が近づいてきたかと思いきや、「ほなな」と来週にはまた真冬に逆戻りの寒さになるというから、急激な寒暖差に体調を崩さないように注意したいですね。
そして春と言えば“花粉症”ですが、人間よりもずっと精度の高い鼻をもつ犬や猫には、どのように影響するのでしょうか?
結論から言うと、『ペットの花粉症は、ほとんどありません』
犬や猫は、人間に比べて桁違いの嗅覚を持っていますので、大量に舞うスギ花粉にも過敏に反応してしまいそうですが、優れたセンサーで“ニオイ”を感知する鼻は、犬や猫にとっては生命線です(ニオイが嗅げなければ食欲も減退します)。
そのため人よりもずっと強力な嗅粘膜で、情報収集に欠かせない大切な鼻はできるだけ守られるようにできているのです。
しかし、極めて稀な例ではありますが、室内での飼育が増えたことで免疫力が低下し、犬や猫も人間と同じように花粉症にかかることがあります。
とはいえ、『花粉症』単体で発症するというよりは、そのほとんどが他のアレルギーと併発して症状を起こしています。
また、人間の場合は鼻や目に症状が出ますが、上述のように鼻は“防御力”が高いため、犬猫の吸入によるアレルギー症状は、主に皮膚に表れます。
その結果『引っ掻く』、自傷的にガリガリ足を『噛む』、常に同じところを『舐める』、などの行為でさらに悪化させることもありますので、ペットにそのような兆候が見られれば、動物病院で診てもらいましょう。
※特に症状が出やすい場所は顔、耳、足の先、内腿、腹部など
ということで、春の兆しは嬉しいことばかりじゃありませんが、それでも暖かく過ごしやすくなるのはペットにとってもいいことですので、健康に気をつけながら春の陽気を楽しみましょう。
by 倉西