第25弾のペット図鑑は、『ミニウサギ』をご紹介いたします。
原産国:交雑種のため不明 |
~歴史~
飼育されているペットのウサギは、「アナウサギ」と呼ばれる種類を改良したウサギになります。ウサギの家畜としての歴史は古く、2000年前、スペイン・イベリア半島で生息していたヨーロッパアナウサギが、まずは家畜として世界へ広がっていきました。その後、16世紀頃のヨーロッパでハンティング用に飼育されていたアナウサギを、宮殿の貴婦人たちが馬車で移動する際、気を紛らわせるためにウサギを膝にのせて過ごすようになりました。これがペットとしての始まりと言われています。また、ペットとしての需要が広まるにつれ小型への品種改良もされていき、これがミニウサギの原型になったと言われています。
~特徴~
ペットショップなどでよく見られるミニウサギですが、ミニウサギという種類は実はありません。混血種(雑種)の総称として「ミニウサギ」と呼ばれています。そのため、毛色の種類も多種多様ですし、混血種のため体が強く丈夫なので、比較的飼育し易い種類として人気があります。また、「ミニ」と名前に付きますが、その大きさは個体によって様々で、体重の差が1.5~3㎏と幅があります。その為、大きくなることも想定して飼育する必要があります。
~病気~
ミニウサギ特有の病気はありませんが、ウサギが一般的にかかりやすい病気として、尿路結石、腎不全、腫瘍などには注意が必要です。また他には、換毛期などで多量の毛を飲み込んでしまい、その毛が胃に溜まる「毛球症」があります。ウサギは食べたものを吐き出すことは出来ませんので、換毛期などには丁寧にブラッシングをしましょう。