第24弾のペット図鑑は、『デグー』をご紹介いたします。
分類:哺乳綱ネズミ目テンジクネズミ亜目デグー科 原産国:アンデス地方西部 体長:約12~20cm(尾:12cm前後) 体重:170~350g前後 体色:日本では茶色をしたノーマルカラーの他、ブルーが少数存在する。海外では、ブラック、ホワイト、サンドや班のある変種もいる。目と首の周りの毛が白く、光バンドと呼ばれている。 |
~外貌と特徴~
耳は大きく、色々な音を聞き分けます。嗅覚も優れており、臭いで仲間かどうかを確認します。尾は長く、バランスを取ったり、感情を読み取ることができます。また、先端の毛が広がっていることからトランペットテイルと呼ばれています。山麓に生息していたこともあり、脚が強くジャンプ力がもあります。
~歴史~
野生のデグーはアンデス山脈の麓から1,200mほどの比較的低い位置に生息しています。鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションをとることから「アンデスの歌うネズミ」ともいわれいます。デグーは大きく3種に分類できるがペットとして飼われているのはそのうちの1種です。ハムスターやモルモットなどより人によく懐き、動きも活発で愛嬌があるため、ペットとして人気があるが、地元では畑を荒らす害獣とされる場合もあります。
~性格~
社会性があり群れでいることを好むので、多頭飼育に向いています。ただし、オス同士だとケンカをする可能性もあるので注意が必要です。好奇心旺盛で人にも懐きやすいが、知能が高く、嫌なことをされるとそれを覚えているので信頼関係を崩すようなことは避けましょう。
~手入れ~
活動的なので、十分な広さと高さのあるケージが好ましいです。中には止まり木やかじり木、巣箱などを用意しましょう。デグーは砂浴びをするので、スペース的に可能であれば砂浴び用の砂も入れておきましょう。爪は自分で齧るので爪切りは必要はありません。フードとしてチモシーやアルファルファなどの牧草の他、ペレット(専用ペレットが入手できない場合はモルモット用などで代用)などを与えると良いでしょう。抱き上げるときは両手で包み込むようにし、首や尾は持たないようご注意ください。
~健康~
通常、おとなのデグーの前歯は黄色をしています。これは牧草を食べることで起こるもので、逆に白い歯をしている場合は何らかの異常の可能性があります。また、デグーは糖の代謝能力が低いため、糖の過剰摂取は糖尿病に繋がる危険性が高いです。肥満気味で多飲多尿が気になる場合は早めの検査が必要です。