第23弾のペット図鑑は、『甲斐犬』をご紹介いたします。
原産国:日本 JKCグループ:5グループ(原始的な犬・スピッツ) 理想体高:オス50cm メス45cm それぞれ上下各3cmまで 体重:約16~18kg 被毛:黒虎、赤虎、虎の3種類。幼犬時に一色であっても、成長とともに虎毛になる。 硬い直毛の上毛と密生した下毛をもつ。 |
~外貌と特徴~
日本犬種の小型と中型の中間の大きさで、体型は狩猟の用途や原産地などで猪犬型と鹿犬型にわけられます。精悍な体格で筋骨たくましいです。尾は巻き尾か差し尾で、耳は前傾の立ち耳で大きめです。特徴的な虎毛は狩りをする際の保護色となります。
~歴史~
山梨県(甲斐の国)の南アルプスの山岳地帯で猟犬として猪や鹿などの大型獣を狩ってきました。集団意識が高く、他の犬種を寄せつけないことで純血種としての独自性が保たれてきたといわれています。1934年には天然記念物に指定されました。現在では狩猟犬より家庭犬として飼われています。
~性格~
持久力、忍耐力が備わっており、冷静で賢い性格です。飼い主には従順ですが、他人には警戒心が強い傾向にあります。そのため、他の犬や人とフレンドリーになるには小さい頃からのしつけが大切です。飼い主に一途なぶん、信頼を裏切るようなことがあるとストレスから攻撃的になったり、神経質になる場合があります。
~手入れ~
普段の手入れは獣毛ブラシなどでのブラッシング程度で、シャンプーもそれほど必要としません。汚れが気になるようであれば蒸しタオルなどで拭いてあげましょう。ただし、換毛期は大量に毛が抜けるため、毎日こまめにブラッシングをして死毛を取り除いておきましょう。
~健康~
体力もあり、寒さに強く日本の風土に適しています。運動不足でストレスが溜まると問題行動に繋がる場合があるので、十分な運動を行う必要があります。1日2回、30~40分程度の散歩や引き運動は行うようにしましょう。頑丈な体の持ち主ですが、アレルギーには気をつましょう。また、換毛期にブラッシングを怠ると皮膚病の原因にもなるので注意が必要です。