トキソプラズマ症とは、原虫トキソプラズマの寄生により起こる感染症です。
トキソプラズマの寄生虫自体はとても小さく肉眼で確認することはできません。
症状として、発熱、肺炎などの呼吸器症状、下痢、貧血、麻痺などの中枢神経系の症状、眼疾患などですが、無症状の場合もあります。
感染経路は、経口感染とトキソプラズマを持ったマウスの摂食です。
イヌもネコも感染しますが、虫体を(糞便より)排出するのはネコだけです。
治療方法として、抗生物質の投与が一般的です。しかし、治療によって体内からトキソプラズマ原虫を100%排除することはできません。
人畜共通感染症ですが、成人が感染しても基本的には無症候です。しかし、妊婦が感染した場合は流産や胎児に障害を起こす可能性があるため、注意が必要です。