本部スタッフの倉西です。
以前、実家で飼っていた50キロを超える愛犬バーニーズは、動物病院が大の苦手でした。
行先も分からず車に乗り込むときはノリノリなのに、車窓からの風景が分かるのか、病院に近づくと一気に尻尾がダダ下がり、テコでも車から降りようとしません。
駐車場に着くと、病院スタッフの手も借りて、毎回綱引き状態です。
小型犬・中型犬なら抱きかかえたり、クレートに入れて目隠しをすればそこまで犬にストレスを与えませんが、大型犬ともなると本人の意思や力に頼らざるを得ないため、一苦労ですね。
そこで今回は、そんな動物病院の苦手意識を持たせない方法について、お話しいたします。
「動物病院=怖い」は仕方ない
犬にとって病院は(私たちが子供の頃歯医者が苦手だったように)体を不自然に触られたり、保定して投薬、注射など嫌なことをされる怖い場所です。
子供ながらに、歯医者は自分の歯の治療のため仕方ない~と理解できても、ペットはそれが理解できません。
獣医さんや看護師さんがどんなに親身になってケアしてくれても、『獣医師=怖い』『病院=怖い』という図式が成り立ってしまうのは、仕方のないことです。
ギブアンドテイクで少しでも“良い場所”に
そんな、ただ嫌なことをされる怖い場所で終わってしまったら、ずっとその苦手意識は消えません。
普段与えたことがないようなスペシャルに美味しいオヤツを用意して、「病院に着いたら車の中で」「駐車場に降りたら」「病院に近づく工程で」「病院に入ったら」「待合室で」と、各段階でワンちゃんに美味しいオヤツをあげましょう。
可能であれば、獣医さんの許可をもらって、施術中にも与えてください。
おやつに夢中になっている間に、犬は自分が何をされたかさえ分からないまま治療が終わっていることもあり、そもそも嫌なことをされたという“苦手意識”にさえ気づかないことがあります。
犬は体験を学習する
そもそも、ワンちゃんは「動物病院」がどんなところか、体験するまでは知る由がありません。
お隣のワンちゃんから「病院は白衣を着た怖い人がいるぞ、注射をされる痛い場所だぞ」と聞かされることもなく、良いも悪いも自分が体験したことしか学習しないのです。
ですので、「あそこに行けば特別なオヤツがもらえる!」と覚えてもらうことが、もっとも効果的な動物病院の克服法です。
これからペットを飼う人、また飼い始めたばかりの人は、苦手意識が芽生える前の“最初の段階”から取り組むのが理想です。
うちの愛犬バーニーズも、こうやって段階を踏んで動物病院に慣らしてあげればよかった・・。
まあでも、ほとんど病気もせず健康だったから、良しとします^^
by 倉西