東京では桜が満開を迎えた後に、グッと気温が下がり冬並の寒さを感じたりもしましたが、これからはようやく春本番の過ごしやすい日が続きそうです。
ペットシッターにとっても、初夏の陽気は軽装でも移動やお散歩を快適にし、陽光に新緑映える公園は、普段以上に清々しさを与えてくれる絶好のロケーションとなります。
これからますます陽は高く、そして長くなり、日中は汗ばむような暖かさを感じられるようにもなるでしょう。
多くの飼主さんにとっても、活動的な春にペットと出かける機会は増えますので、夏までのタイムリミット付きのこの快適な時期を存分に楽しみたいですね。
もちろん、旅行や出張などペットと一緒に出掛けられないお世話にお困りの方は、ぜひお気軽に『ペットシッターSOS』にご相談ください。
飼い主さんに代わって、専任のペットシッターがいつもの公園までお散歩に伺います(その他「ごはんのお世話」や「トイレのお世話」など色々)。
初夏のシーズンに気をつけたいペットの熱中症
私たち人間は、日々の気温の変化による“アナログ的な感覚”で季節を感じることはもちろん、企業や学校で『衣替え』の時期が決められているように、服装や暑さ寒さに関する判断は、行事やカレンダーなどのある種“デジタル的な感覚”で推し量ることがあります。
ですので、体感的には「暑いなぁ」と思っていても、いやいやまだ夏前だし、と脳のどこかでそれを打ち消し、体の正直な訴えを無意識の内に否定してしまうようなこともあるのです。
すると当然そこには“現実”と“思いこみ”のギャップが生じますが、そのデジタル的な“思いこみ”が、アナログ的な“現実”を上回ってしまうことも珍しくありません。
ところがペットは、そもそもカレンダーや温度計の数値といった“デジタル的な思考”は持ち得ませんので、暑ければ暑い、と実にシンプルに感じ、それでいて当の人間がそれには無頓着なわけですから、ドッグランで無理に遊ばせたり、閉ざされた室内や車内で熱中症に陥らせてしまう事故が頻発してしまうのです。
思い込みに関するユニークな実験例
“思いこみ” つまり「体感(アナログ)より脳(デジタル)で暑さを感じている」というユニークな実験をご紹介します。
ヨーロッパ応用生理学ジャーナルが行った実験によると、7人の被験者のお尻に体温計を挿し、そのまま自転車をこいでもらうという突飛な検証を行ったところ、室温22度の涼しい環境で行う1回目の方が、室温32度で行った2回目の実験より総合的なパフォーマンスは上回りました。
『「暑い」より「涼しい」方がこぎやすい』と多くの被験者が思いこんでいましたが、しかし次に室温26度と表示し、実際には2回目と同じ室温32度の環境で自転車をこいでもらったところ、何とそれが一番優れたパフォーマンス結果となったのです。
脳で知覚した“デジタル的な26度”が、運動能力が低下するはずの“現実の32度”を凌駕したことを意味します。
人がいかに『思いこみ』や、『見たものが全て』で情報に左右さやすいかが分かり、面白いですね。
まだ少し気は早いですが、例えば5月は9月に比べて圧倒的に涼しく夏日も少ないのに、ペットの熱中症件数はほぼ同じなのも、こうした“思い込み”が少なからず影響しているのかもしれませんね。
また、ペットの年齢や日中過ごす環境(ひとりでいる時間や日当たり、スペースなど)によっても注意の度合いは変わってきますので、これから暖かくなる季節はくれぐれも注意しましょう。
不要な“思いこみ”を柔軟に排除し、敢えて有用な“思いこみ”を強く持つことで自分をコントロールできれば、現実はもっと楽しく充実したものになるのかもしれません。
そう、強引な思いこみこそ、新たなGOING(出発)につながるのです。
そんなこんなで、GWに旅行や帰省のご予定がある方は、ぜひ出発前のお早目にペットシッターのご予約をお待ちしております!
by 倉西