第22弾のペット図鑑は、『ソマリ』をご紹介いたします。
原産国:イギリス 公認団体:CFA、TICA 体重:3~5kg程度 タイプ:フォーリン 被毛:ルディ、レッド(シナモン)、ブルー、フォーンの毛色が認められている。被毛はダブルコートでセミロング。5~10段程度のティッキング(1本の毛が色変わりしている)がある。 目色:ゴールドからグリーン |
~外貌と特徴~
アビシニアンと同じく筋肉質でしなやか。首元のたっぷりとした被毛にキツネのような尾はゴージャスで、ワイルドという言葉が似合います。頭はV字でアーモンド型の目をしており利発的な印象を受けます。また、声が美しく「鈴を転がしたような声」と言われています。
~歴史~
ソマリという名はアビシニアン発祥の地であるアビシニア(現エチオピア)の隣国・ソマリアに由来しています(実際は、ソマリアとは直接関係はなくイギリスで誕生)。このことからわかるように、アビシニアンとは縁が深く、短毛種であるアビシニアンから突然変異で時々生まれる長毛の猫を品種として固定化したものがソマリです。比較的新しい品種ではありますが、その風貌や性格で男性からも人気は高いです。
~性格~
警戒心があり神経質な部分もありますが、基本的には犬のように人懐っこく従順です。また、知的で好奇心旺盛で活発な性格をしています。運動神経経が良く人と遊ぶのも好きなので、じゅうぶんに遊べるスペースがあるとよいでしょう。
~手入れ~
ペルシャなどのロングコートほど毛玉にはなりにくいですが、週2、3回程度のコーミングと月1回のシャンプーはしてあげるとよいでしょう。
~健康~
長毛なので、手入れを怠ると皮膚疾患に罹りやすいです。また、網膜萎縮など目のトラブルにも注意が必要です。このほか、猫にはあまりみられませんが、アビシニアンやソマリに比較的多くみられる重症筋無力症という病気があります。この病気は、筋肉の働きを促す神経伝達物質の機能障害がおこることによって、体がうまく動かなくなったり瞬きができない、飲み込むことができない、声がかすれるなどの症状がみられます。子猫の頃からよく観察し、気になる症状がみられた場合は早めに検査しましょう。