本日は一年で最も寒さが厳しいとされる「大寒」です。
暦の上では本日1月20日が大寒ですが、期間としては~2月3日の「立春」前日までのことを指します。
ちなみに大寒の前は「小寒(1/5~1/19)」、その前は「冬至(12/22~1/4)」「大雪(12/7~12/21)」と一年を約15日ごとに分けた二十四節気で続いていきますが、そんなことを気にして生活している人はひとりもいないでしょう(笑)
昔ならいざ知らず、「大雪(12/7~12/21)」ってわりにはそこまで雪が降る時期でもなく、また「立夏(5/5~5/15)」に至っては肌感覚とズレまくっていたりと、正直なところあまりピンときません。
そんな中で一番知名度があるのは、恵方巻や豆まき等の行事がある立春(節分の日)くらいでしょうか?
『寒い』と飲水量が減ってしまう注意
しかし「大寒」はその名の通り、この時期はめちゃくちゃ寒いですので、特に朝晩のお散歩はペットシッターにとって“寒さとの闘い”でもあります。
冬でも元気いっぱいのわんちゃんの被毛が羨ましいくらいですが、当然今の時期は“犬だって寒い”のです。
寒くなればお散歩も短くなったり、部屋のあたたかい所でじっとしていたりと、運動量も低下します。
運動の機会が減れば、それだけ水を飲む量も減っていきます。
また、夏と違ってハッハッという体温を下げるための呼吸(パンティング)もしなくなりますので、口腔内の水分を蒸発させる必要がなくなり、必然喉も乾きにくくなります。
そうした理由から、冬はどうしても飲水量が低下し、水を飲む量が減れば当然出す量(おしっこ)も減ることとなります。
「おしっこが減ってくれれば、トイレシーツを変える手間も省けて楽だわぁ」と思うかも知れませんが、体の毒素を出すおしっこが減ってしまうと、思わぬリスクもあるのです。
飲水量が減ることによる弊害
おしっこが減るということは、一定の量になって尿意を抱くという観点から考えると、それだけ膀胱内に尿がとどまる時間が長くなるということになります。
また私たち人間だって、寒いとトイレに行くのが億劫になって、ギリギリまで我慢してしまったりしませんか?
体内での古い尿の滞在時間が増えれば、それだけ膀胱内で菌の繁殖がしやすくなります。
そうした理由から、冬は特に膀胱炎などのトラブルを引き起こしやすくなります。
ペットに水分をとらせる工夫
「飲みたくないよー」といっているペットに無理やり水を飲ませるわけにはいきませんが、水を飲まない(器の水の量が減らない)からといって、器をずっとそのままにしておくことがないよう、冬でもこまめに新鮮な水に入れ替えましょう。
水自体に肉汁を混ぜるなど風味と栄養をプラスすれば、好んで飲んでくれるかもしれません。
ただし、ドッグフードのトッピングと同じで、それがなければ食べない(飲まない)というようなことにならないよう、別の器で別の場所(水の場合も複数の水飲み場を用意して、気づいたときにこまめに飲めるようにするのも方法)で与えることをお勧めします。
これであれば、いつもの水飲み場ではいつもの水が飲めることになり、特別な風味の水とは違うものということがペットにも分かります。
もちろん、そこまで考えなくても、気づいたときにちょちょっとプラスする方法でもありです。
また、ドライフードをふやかして与えることでも、水分量を増やすことができます。
ふやかすことで匂いが立ち、いつもと違う食感に食いつきがよくなる効果もあるかもしれません。
寒さ厳しい季節ですが、冬もこまめな水分摂取を心がけ、健康維持と病気予防に努めたいですね。
私は二日酔いのときぐらいしか水をがぶ飲みしませんが、この時期はもっとエレガントに、優雅にカップを傾け、プルプルの唇と喉を潤したいと思います。
by 倉西