本部スタッフの倉西です。
最近の私の記事は、何かと英語ばかり。これはいかん!と、今日こそはこの祖国の大地にしっかりと足を下ろし、和の心を極めた綺麗な日本語でお届けしたいと思います。
さて、気付けば今年ももう終わりですね。
本当に年を重ねるごとに“あっという間”に一年が過ぎて行くような気がします。
これを英語ではまたか!“Time flies”といい、酉年の今年も、まさに飛ぶような勢いで時間は流れていきましたね。
ということで今回は、近年の鳥の飼育状況を振り返ってみたいと思います。
鳥の飼育率は年々減っている
ペットシッターSOSでは、お受けするペットの9割以上が犬猫で、鳥のお世話は1%程度と、あまり多くはありません。
実際の国内の鳥の飼育数も、年々減少傾向にあるのが実情です。
1970年代には、犬に次いで鳥は二番目に高い飼育率を誇っていました。その後1980年代には猫に抜かれ、1990年代には魚類にまで抜かれ、当初37%あった飼育率(分母をペット飼育者に限る)が2000年には9%と一桁台になり、現在では約5%まで減少しています(下表参照)。
別に飼育率を競っているわけではありませんので、“=鳥の不人気”と直結させるわけではありませんが、他のペットと比べても著しい変化が見られます。
上は2010年のデータですが、2015年のペットフード協会の統計によると、小鳥は「メダカ」や「カメ」をも下回る飼育率となっています。
飼育率低下の理由を考える
では、なぜここまで鳥の飼育率は減少してしまったのでしょうか?
一昔前に比べて、“室内で飼えるペットの選択肢が増えた”ことも挙げられるでしょう。
昔は、“気軽に室内で飼えるペットの代表”といえば小鳥でしたが、犬や猫の室内飼育が当たり前になってくると、“そうしたペットを室内で密接に飼ってみたい”と思う人も増えてきました。
複数種類の動物を飼育する飼主が年々減少傾向にあることからも、単一のペットとなると犬や猫に台頭していったのかもしれません。
また、鳥の輸入規制が強化され、購入価格の引き上げにつながったことも要因です。
近年では「うるさくなるから保育所を作るな」なんてほど世知辛い世の中ですから、価格高騰に加えた「衛生面」や「鳴き声の苦情」で専門ショップが減少したこと、また集合住宅に住む割合の増加に伴い、同様のトラブルを憂慮し飼いたくても諦めてしまうケースも考えられるでしょう。
『ペットブーム』という言葉はあまり好きではありませんが、また何かのきっかけで鳥人気に火がつく日がくるかもしれませんね。
もちろんペットシッターSOSでは、鳥のお世話依頼も大歓迎です。
後書き
しかし、bird loverの皆さんには、過去から現在に至るまでの鳥のペット率の低下は、なかなか「have a bird」※な問題だったかもしれません。
※have a bird:衝撃を受ける、いらいらするという意味の俗語
Jon has had a bird with this shocking news.「ジョンはこのショッキングなニュースに衝撃を受けた」
またいつか機会がありましたら、「dog」「cat」に続き、「bird」クイズも出したいと思いますので、ぜひお楽しみに。
by 倉西