11月も後半に差し掛かり、日を追うごとに朝晩の冷え込みも増して、空気も乾燥してまいりましたね。
お散歩後の足拭きやフード皿の洗浄、ペット環境の清掃など水仕事の多いペットシッターは、手指のひび割れを起こさないよう保湿ケアが欠かせませんが、ペットに舐められても害のないよう、その品質やタイミングにはとても気をつけています。
「におい」に敏感なペットに不快感を与えないことはもちろん、特殊なケースでは、帰宅されたお客様が「シッターの残り香」に気づかれることもありますので、プロのシッターは自身のケア商品や身に着けるもの全てに細心の注意を払います。
以前、「ペットシッターSOSのシッターさんは臭くないですか?」という変わったお問い合わせを受けたことがありますが、よくよく話を伺ってみると、前に別のペットシッターさんを利用した際、お世話のたびに部屋に強い残り香があり、特に猫の体がすごく臭かったとのこと。人懐こい猫で、撫でられるのが大好きだから、おそらくシッターさんがつけていたハンドクリームが原因ではないか、とのことでした。
お客様は、自身では無臭のワセリンを使用するほど匂いに敏感だったこともありますが、このように本来は科学的な匂いとは無縁のペットのお世話においては、ハンドクリームひとつとっても細心の注意が必要となり得ます。
基本的にペットシッターは香水やアロマの類を一切つけませんが、気をつけたいのは「柔軟剤」です。「匂い」はデリケートな問題でもあり、使用している本人は慣れているので気づきにくい面もありますが、ペットファーストで考えるなら、「人間用」の不要な匂いは避けるべきですね。
「くさい」といった意味では、武骨なまでの男くささの中にも洗練された大人のエッセンスが入り混じる私も、この時期にはハンドクリームが欠かせません。
昔はその習慣がなかったので、冬の私の指は常にひび割れとみかんの黄色が染みついていました。
今はうっとりするほど綺麗な手指をカタカタ鳴らし、このブログを書いています。
自身のため、また静電気でペットをびっくりさせないためにも、正しい保湿ケアで乾燥から守っていきたいですね。
by 倉西