犬を叱るとき、ついつい大きな声で名前を呼んでしまっていませんか?
そもそも、『犬を叱る』行為自体が望ましくありませんが(→ペットシッターSOSコラム『犬を叱ってはいけない理由』)、つい咄嗟に「〇〇(名前)!いけない!」と口をついてしまいます。
中には「〇〇!〇〇!!〇〇!!!」と名前を連呼するケースも。
日常的に言葉を交わす人間であれば、自分の名前と同時に“なぜ名前を強い口調で呼ばれたのか”と-怒られている理由や原因-にも察しが付くでしょう。
しかしペットは、「〇〇(名前)」という音の羅列と、怒られたときの“怖い‥”“嫌だ‥”というネガティブな感情を直結させ、人間のように理由や原因を考えることができません。
ただ「〇〇(名前)」という響きに不快感を抱くだけです。
また、とても興奮しているとき、例えば散歩中に遭遇した犬に吠えているときなどに、「〇〇!いけない!〇〇!〇〇!!」と名前を連呼すれば、飼主さんも一緒にボクと戦ってる、応援してくれてる、と興奮を囃し立てることにもなりかねません。
これではまったくの逆効果ですね。
このように、叱るときに名前を呼ぶのは、せっかくの大切な名前を“嫌なこと”とセットで学習させてしまったり、まったく意図が通じないことがあります。
人間の子供を叱るときのように、ついつい擬人化して、また一時の感情に任せて激しい口調や緊張感のある声で『名前』を呼んでしまうことがありますが、ペットにとっては百害あって一利なしです。
じゃあどうするか?
名前を呼ぶことも叱ることもなく、その原因となるものをサッと取り除いてしまうだけです。
ケースバイケースのしつけ方は、ぜひペットシッターSOSコラムをご参考ください。
本部ブログの「しつけ」カテゴリーでも色々紹介されています。
緊張感のある殺伐とした世界で名前を呼ばれて喜ぶのは、ジャギくらいのものです。
ネガティブな場での「ペットの名前」には、ぜひ慎重になってください。
by 倉西