本部スタッフの倉西です。
突然ですが皆さん、よく眠れていますか?
今年は緊急事態宣言下での夏休みシーズンとなりますので、例年ほどの忙しさではないかもしれませんが、特に夏場はアスファルトが熱くなる前の“早朝”にお世話が集中するため、パフォーマンスを維持するためにも“シッターの睡眠の質”はとても重要になります。
そろそろ夜も蒸し暑く寝苦しくなってまいりましたので、今回は眠りの質について寝ないで考えてみました。
質の良い眠りの大切さ
人は寝ているときに成長し、寝ているときに脳や体の疲れをリセットするため、“眠る”ことがめちゃめちゃ重要なことは、今さら言うまでもありません。
最近の研究では、眠りは“量より質”といわれており、『長時間寝たから良い、短時間だからダメ』ということではないことが分かってきています。
『質の良い眠り』をしているかどうかは、“早く眠れる” “深く眠れる” “すっきり目が覚める”ことが出来ているかどうかでチェックできます。
たとえば新人のペットシッターさんは、「明日は○○君のお散歩から始まってその後は初めてのお世話の○○ちゃん、午前中までに○○様のお宅に伺えるかな・・」などスケジュールと心配事が頭をめぐって、なかなか寝付けないかもしれません。
そんなときは、明日は明日、今日無事にお世話できた喜びと出会えたペットたちに感謝して、深く深呼吸したらとっとと眠ってしまうのが一番です。
夏の睡眠に最適な環境とは
夏の理想の睡眠環境は、室温【25度湿度50%】寝具の温度【33度湿度50%】、これが快眠の黄金比率と言われています。
よく人は寝ている間にコップ1杯(夏は2杯)の汗をかくといいますが、その70%が布団や着ている物に吸収され、湿気となります。
温度よりも湿度が睡眠時の不快感を高めますので、エアコンを除湿設定にし、パジャマやシーツなどの寝具も吸湿・発散性の優れた麻のものに変えてみるのもいいかもしれませんね。
冷やしすぎにも要注意
単に寝やすいからと冷房ガンガンで寝てしまうと、ただでさえ人は睡眠中体温が下がりますので(※「寝るな!寝たら死ぬぞ!」雪山で遭難したとき眠ってはいけないのも、生命維持に必要な熱量を作り出せなくなってしまうからです)、クーラーで追い討ちをかけ体が冷えすぎてしまうと、無意識に肩や首周りに力が入ったり体が体温を上げようとエネルギーを浪費するので、結果疲れてしまいます。
サーガディアンリズムって?
ペットシッターの仕事は幸い、ペットと共に散歩したり遊んだりと、日中は大変活動的に過ごすことができます。
朝太陽の光を浴びて日中身体を動かし暗くなったら眠る、地球の自転に合わせ私達人間含む動物、植物、菌類など全ての生物には、“サーカディアンリズム”という1日のリズム(体内時計)があります。
太陽が昇ると体が活動的になり、太陽が沈むころには休息モードになる。
“サーカディアン”とはラテン語で『およそ1日』という意味で、自律神経はこのサーカディアンリズムに従って体温をコントロールし“活動”と“休息”のバランスを保っています。
サーカディアンリズムを規則正しく保つには快適な睡眠は欠かせませんし、逆に良い睡眠と目覚めは『良い一日のリズム』を生むことにもなります。
昼間は思い切りペットと共に身体を動かして遊んで、夜は夜更かしせずこのリズムに従い、眠くなったらぐっすり寝てしまいましょう。
睡眠モードに切り替えるコツ
入眠時に音楽やアロマ、軽いストレッチなどでリラックスタイムを作るのも良いですし、ブルー系の色は神経を沈め、間接照明などの軟らかい光は五感をリラックスさせてくれます。
なかなか寝付けないという方は、思い切って寝室をリメークしてみてはいかがでしょうか。
また、ホットミルクを飲む、サプリを飲む、歯を磨く、パジャマに着替える、など何かしらルーティン化した入眠儀式を行うことで、ワンツーワンツーと言われたら催すワンちゃんのように、“眠りのスイッチ”を入れることができます。
ちなみに眠れないときに羊を数えても意味はありません。あれは英語で羊(sheep)と眠り(sleep)が似ていることから、sheep‥sleep‥sleep…zzz と自己暗示をかけているのであって、日本人にはピンとこないのです。
by 倉西