第21弾のペット図鑑は、『トイ・プードル』をご紹介いたします。
原産国:フランスと言われているが、真偽のほどは未だ不明。 |
~被毛~
ホワイト、ブラック、ブラウンを基本として、クリーム、ブルー、レッドなどの中間色も多彩です。毛色は退色することがあります。シングルコートの巻き毛は粗く、密集しています。プードル特有のカット、通称「プードルカット」と呼ばれるカットは、水中で獲物の回収作業を行うのに適しており、被毛で内臓や関節を守りつつも、泳ぎやすいように刈り込まれています。
~外貌と特徴~
均整のとれたスクエア体型(体長:体高=1:1)が理想的です。目はアーモンド型で、まっすぐにのびたマズルが美しいとされています。
~歴史~
スタンダード・プードルを小型化していったことで生まれたといわれています。プードルとはドイツ語の「pfudel(水がはねる)」からきており、このことからも水辺にいた様子が窺えます。その独特なカットや頭の良さからサーカスでも活躍してきました。また、フランスでは、優雅な愛玩犬として貴族たちを魅了しました。日本に入ってきたのは第二次世界大戦後。現在のような人気が出たのは、テディベア風のカットが登場してからです。
~性格~
知的で友好的。活発で遊ぶことが好きなので、アジリティにも向いています。ブラックは落ち着きがあり、ホワイトは甘えたがり、ブラウンはマイペース、アプリコットは神経質など、毛色により性格に差があると言われたりもしますが、その真偽は不明です。
~手入れ~
毛玉ができやすいので、毎日のブラッシングは欠かせません。ブラッシングはスリッカーやコームを使って根元からとかします。耳の中にも毛が密集していて外耳炎を起こしやすいので、耳の中の毛を抜いて通気性を保つ必要があります。抜け毛は少ないですが、被毛は伸び続けるので定期的にカットをする必要があります。
~健康~
鼻流管が細く詰まってしまうことで起こる流涙症(涙やけ)が多いです。また、膝蓋骨脱臼も非常に多く、先天的なものと後天的なものがあります。症状に合わせてグレード分けされていますが、軽度、重度問わず後肢に負担をかけないため体重管理はしっかり行っておきましょう。その他、皮膚疾患などにも気をつけたい犬種です。
アニコム損害保険株式会社が行っている人気犬種ランキングでは、11連覇している超人気犬種です。
街でもお散歩している姿をよく見かけますし、カット犬種でもあるので、色々なカットが楽しめます。私は王道の「テディベアカット」が好きですね。
スタッフ石井