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犬の「良い風呂」のコツ

本日、4月26日は「4(よ)い26(フロ)」で「良い風呂」の日なんだとか。
これは、「親子でお風呂に入って対話を深めたり、家族同士のふれあいを促す」ことを目的に、日本入浴協会が制定した記念日です。

ちなみに11月26日は「いい風呂」の日で、こちらは日本浴用剤工業会が制定しています。
さらにちなみに、6月26日は「露天風呂」の日なんだとか。

犬を飼っている人なら、定期的にトリミングに出したり、ご自宅でシャンプーをさせる人も多いでしょう。

水が大好きなコもいれば、シャワー自体が苦手だったり、シャンプーやドライヤーが大嫌いというコもいるなど、様々です。

私たち人間には「体を洗う」常識があり、自分のため、衛生のため、ルーティーンとして生活に組み込まれているので、たまに面倒くさいな・・と思う日はあっても、何の抵抗もなく自分の意志でお風呂に入ることができます。

しかしワンちゃんは、自分の意志とは裏腹に、ある日突然何の前触れもなくお風呂場(やトリミング)に連れて行かれ、しばし体の自由を奪われ「何をされているのか?」理解のないままシャンプーや体拭き、ドライヤーといった意味不明な工程に付き合わされます。

犬になってみなければ「はぁ~、さっぱりした」と、我々が感じるような爽快感があるのかは分かりませんが、多くの犬が最後のドライヤーが終了した段階で、ダダダダッと解放の喜びで走り回るところを見ると、やはりお風呂中は我慢してくれていることが分かります。

トリミングから戻ってきたときも同様、家に帰れた喜びもMAXで、またカット直後の可愛さも新鮮、かつ良い香りがして飼主さんも注目するから、なおさら解放の喜びが感じられますね。

自然界にはないシャンプーやドライヤーという人間の都合をペットに強いるわけですから、お風呂が犬の健康管理に不可欠なものとはいえ、やはりペットにもただただ我慢させるのではなく、できればその時間を楽しんでもらいたいですよね。

そんなときは、ぜひオヤツをつかいましょう。
お風呂のときだけもらえる、特別美味しいスペシャルなトリーツを用意します。
シャワー中にそれらを犬の口に運んであげ、お風呂と美味しいものを関連付け、良い記憶にさせます。

犬にとってお風呂は、「また、あの嫌なことをされる時間・・」ではなく、「やった、またあのオヤツを味わえるぜ!」と、シャンプーTIMEが至高のグルメTIMEに変換されます。

慣れないうちは、オヤツを与える役の人と、シャンプー役の二人体制で行うと良いでしょう。
そのうち、オヤツはペットの手の届かないところに置いておいて、シャンプー中でもサッと片手だけ水で流しオヤツを与える、など一人でもできるようになります。

最初からシャンプーを最後までガッツリやってしまうと、ご褒美より「苦手意識」の方が勝ってしまうこともあります。
徐々に「慣らす」ためには、オヤツ9:お風呂1くらいの感覚から始め、①最初は体に少しシャワーを当てるだけで終わらす ②背中のシャンプーしやすいところだけ洗って終わる ③顔以外のところを洗う というように、オヤツの頻度も考慮しながら、徐々にお風呂の工程を増やしていきます。

「ペットのため」と嫌がる犬を強引に押さえつけて行うより、ペット自身が人間の感覚同様に「お風呂を良いもの」として受け入れてくれたら、作業も圧倒的に捗るでしょう。

最初の苦手意識さえとってしまえば、たとえオヤツ1:お風呂9の割合でも、犬はストレスなくお風呂を受け入れてくれます。
「お風呂好き」「お風呂嫌い」という生まれ持った個性や性格もありますが、それよりも上記のような後天的な社会化(しつけ)の方が、よほど大きく影響します。

良いお風呂の日に、ぜひ参考にしてみてください。

by 倉西

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