昨日ペットシッタースクールでは、オンライン通学コース2021年1期生の「ハンドリング実習Ⅱ」が行われました。
前日の月曜日は雨でしたが、ラッキーにも春の穏やかな実習日和となりました。
ハンドリング実習Ⅱでは、実践的なペットシッターの打合せから犬とのファーストコンタクト、行動学を基にした具体的なお世話方法を学びます。
ペットシッターはお客様に信頼されなければご依頼いただけませんが、ワンちゃんに好かれなければ円滑なお世話が行えません。
同じ言語を話す同じ種である人間であれば、私たちが普段するようなコミュニケーションでお互いに理解しあえるでしょう。しかし、種の違うペットに同様のやり方は通用しません。
シッターがワンちゃんにとってどのような存在なのか、“人間側”の一方的な押し付けではなく、“犬側”に好ましい刺激として受け入れてもらうための最良のテクニックが詰まった実習です。
たとえば、犬とのコミュニケーションといえば、最初に「スキンシップ」を思い浮かべる人も多いでしょうが、「なでる」行為(犬から見れば「なでられる」こと)が必ずしも犬にとって喜ばしいことではありません。
まして、初対面の犬にシッターから近づいて行って「なでる」というのは、大変危険な行為であったりします。
犬の目は、口は、耳や頭の角度、尻尾や体全体の姿勢は、といった様々な情報を読み取り犬の感情を紐解いていくのも、プロのシッターのもっとも重要な観察のひとつです。
「犬はなでられるのが好き」という人間側の誤った価値観の押し付けで、犬の感情や刺激に対する反応を度外視で近づくのは、(もしかしたら飼主さんには「犬好きな人」と好意的に見られるかもしれませんが)当の犬には全く良い印象として残らないばかりか、逆に苦手意識を植え付けてしまうこともあります。
瞬きやあくび、鼻を舐めるなどのストレスサインのチェックも大切ですが、本実習では、「犬に選択肢を与える」ことを念頭に、シッターとして適したコミュニケーション方法やお世話方法を学びます。
犬好きな方は、より犬への理解が深まり、ペットシッターとして自信をもってたくさんの犬に接することができるでしょう。
そして私は、昨日もひたすら薪を割っていました。
「犬のハンドリング実習Ⅱ」は千葉県木更津市の自然の素晴らしい場所で行われますので、付き添えるときは張り切って薪を割るのですが・・今日もタイピングするのがしんどいほど握力がバカになり、全身がひどい筋肉痛です・・σ(^_^;)
受講生の皆様、大変お疲れ様でございました。
ペットシッタースクール通学コース(orオンライン通学コース)の実習は全4日間あり、次が最後の実習となります。
ぜひ最後まで頑張りましょう!
by 倉西