昨日に引き続き、今回は「犬と猫の食性の違い」や、「なぜ犬は食べ物を前にヨダレを垂らすのか」を見ていきたいと思います。
まず、基本的に動物は、野性下では一日の大半を「食べること」または「食べ物を得ること」に費やしています。
人やペットのように、キチっキチっと決まった時間にご飯が食べられるわけではありませんので、今日獲物にありつけるからどうかは、運次第でもあります。
そしてその獲物の捕り方ですが、犬は群れで狩をし比較的大きい獲物を獲るのに対し、単独ハンターの猫はその俊敏性を活かして小さな獲物を獲ります。
この違いは何か。
犬は仕留めた獲物を仲間で食べるため、うかうかしていたら自分の分がなくなってしまいます。
また次にいつ大きな獲物と遭遇できるか分かりませんので、食べられるときにお腹いっぱい食べようとします。
これが犬のガツガツ食い、底無しの食欲を見せる理由(本能の名残)です。
一方猫は、獲物となる小さな動物は比較的その数も多く、一回の食事(獲物)に執着しなくても、またすぐ次のチャンスが訪れ、その度に小分けに栄養を摂取することができます。
これが猫がムラ食いしたり、犬ほど食べ物に執着しないように見える理由です。
さて、最後に「同じエサを前に、なぜ犬だけが大量のヨダレを流すのか?」についてですが、前述のように犬は「早く」「たくさん」食べる必要があります。基本的に犬も猫も、ほとんど咀嚼せず噛み切ったものは丸飲みしますが、犬の場合は特に“他の仲間達に奪われる前に食べなければ生きていけません”ので、勢いよく大量に食べても食道を傷めないよう、喉の通りを良くするために大量の唾液が必要になります。
食べ物を前に、体が本能でヨダレを分泌し「食べる準備」をしているのですね。
さて、肝心の犬猫のダイエットについてですが、これをまた私事で恐縮ですが、“腹いっぱいに昼食を食べた後の満腹感”で書くには説得力に欠けますので、次回に繰り越したいと思います。
by 倉西