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“愛猫”を“あいびょう”と読む違和感の謎


本部スタッフの倉西です。

『愛犬家(あいけんか)』はしっくりきますが、なぜか『愛猫家(あいびょうか)』の響きにはピンとこない人も多いのではないでしょうか?
『愛猫家』・・・と視覚的な文字情報ならまだしも、口に出して「あいびょうか」と言うと、ちゃんと伝わっているだろうか?と不安になったります。
まだ「愛猫家(あいねこか)」と言った方が、相手にもはっきり伝わるような気がしますよね。

 


しかし、なぜ『愛猫(あいびょう)』という言葉に違和感を覚えるのでしょうか?
ざっくり言ってしまえば、“聞きなじみのない”言葉であるということ。
「愛犬」は「愛犬のために~」「愛犬が元気で~」と日常的に出てくるワードですが、自分の猫のことを「愛猫が~」と言っている人はいません(笑)

また、大型犬、老犬、犬舎などのように、「犬(けん)」は他にも使われることが多く、「犬=けん」という図式が成り立ちますが、猫を(びょう)と読むケースはほとんどありません。
※ちなみに「老猫」は辞書的には(ろうびょう)と読みます

 


つまり違和感の正体は、猫を“びょう”と読むこと。
“びょう””猫”が全く連想されず、ピンとこないのです。
それに加えて、この“びょう”が病気の「病」とも同じ韻で、ネガティブな印象を抱くことでしょうか。
「あいびょう」が「相棒」と似ているのも一因です。
「あいびょうか」が「欧米か」のつっこみに似ていること・・・は関係ないでしょう。

英語ではどちらもloverをつけて「a dog lover」「a cat lover」
ネット上では親しみを込めて「ぬこ」と言ったりもしますね。

 


呼称はなんであれ、犬や猫が飼い主にこの上なく愛されていることは間違いありませんので、無理に「愛~」とつけなくても、「犬」「猫」にはすでにが含まれている、という認識で間違いないでしょう。
ペットシッター的には、親しみを込めて「わんちゃん」「ねこちゃん」と呼ぶことが多いですね。

何かを丁寧に愛情を持って言おうとすることは、とてもいいことです。
ただ先日、うちのスタッフがお客様の電話に、テンパッて「お近くのお店舗をご紹介させて~」と案内していたときは、吹き出しそうになりました。

 

by 倉西

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