依然として世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスですが、この度東京大学、米国ウィスコンシン大学、国立国際医療研究センター、国立感染症研究所の共同研究により、「新型コロナウイルスは猫の間で感染伝播する」ことが分かり、発表されました。
これまでにも少ない例ですが、感染者の飼育ペットから新型コロナウイルスの感染が認められたケースはありました。
しかしそれは、感染者との濃厚接触により唾液や被毛にウイルスが付着していた程度と、その極めて少ない症例数からも、“種を超えた感染”はさほど心配されておりませんでした。
東京大学が発表した研究結果によると
本研究では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者から分離されたウイルスの「猫における増殖能と感染伝播能」を解析しています。
研究によると、新型コロナウイルスは猫の呼吸器官で増殖し、感染猫と接触した猫にもウイルスが感染伝播することが分かりました。
しかし人と違って、猫の場合は感染しても明らかな症状を示さないことも、研究で明らかにしています。
画像は参考ページより転載
猫とコロナウイルスの相性
もともと猫には猫コロナウイルスというものがあり、これは悪化すれば猫伝染性腹膜炎という危険な病気を引き起こしますが、ほとんどの場合は無症状で、またほとんどの猫がすでに猫コロナウイルスを保有しているともいわれており、無害ゆえに感染していることさえわからないウイルスです。
こうした点からも、猫はコロナウイルスの感受性は高くても、そういった意味ではウイルスとの相性がよく、感染しても猫には害を与えないものなのかもしれません。
ただし、ウイルスの突然変異や、まだ研究では明かされていない事例が今後出てくることも考えらますので、無症状だからと軽視せず、引き続き飼い主さん自身の感染予防や、ペットの感染対策には十分気を付けていきましょう。
猫を感染症から守るために
外から帰ってきたら、ペットに触る前に必ず石鹸で手を洗う習慣をつけましょう(または玄関にアルコール消毒液を置いておくなど)。
外部との接触がない室内猫の場合、出入りする飼い主さんが唯一の感染源となります。
ペットを守ることは、すなわち自分を守ることに他なりません。
日本獣医師会でも「人から猫、猫から猫への感染が考えられることから、外に放さず室内で飼育すること」を推奨しています。
猫の室内飼育は感染症に限ったことではありませんが、「家の外に~出してはいけない~♪」とにゃんぱく宣言でも歌われているように、終息後もステイホームが猫の健康や命を守るためのスタンダードになればいいですね。
あとがき
しかし、人間のステイホームには、そろそろ痺れを切らし限界を迎えそうです。
東京含む8都道府県を除き、39県で緊急事態宣言が解除されましたが、主要都市でも感染者数は減少傾向にあり、いよいよゴールに向けて希望も見えてきました。
まだまだ油断はできませんが、もう少しの辛抱です。
退屈を紛らわすために何度ゲームを買おうかと迷いましたが、意志の弱い私はきっとハマってゲーム廃人になってしまうことが目に見えていたので、ここまで我慢した自分を褒めてあげたいです。
こんなものは我慢の範疇にも入りませんが、日本中が、世界中が我慢し努力を重ねて勝ち得た未来は、いったいどんなものになるのでしょうか?
今は辛いときですが、ひとりひとりが希望の原動力になって、人間社会もペットの世界も、よりよいものになることを願っています。
そして私は、新型コロナが収束したら、浴びるほど楽しいお酒を飲みに行きます!
ドンッ!!
by 倉西