世界中で100万人以上の感染者が出て、致死率5%の新型コロナウイルス。
そんな中で、ペットへの感染例もちらちら出てきました。とはいえ、まだ世界で4例ほどですので、まず心配するレベルではないのかもしれません。
少なく見積もって感染者の2割がペットを飼っているとして、20万分の4(0.00002%)ですから、もちろん検査の有無や濃厚接触の度合いにもよりますので、数字だけを見て「だから安心」とは言えませんが、よほど珍しいケースといえます。
そして感染したペットが発症したり、ペットからペット、または人に感染したという報告は今のところありません。コロナウイルスは種を超えにくいという特徴もあるため(犬には犬コロナ、猫には猫コロナがありますが、それぞれ種特有のもので、犬コロナは猫に、また猫コロナは犬に感染しません)今後もその可能性は低いものと思われます。
2020.5.15追記 東京大学は5/14「新型コロナウイルスが猫の間で感染伝播する」という研究成果を公表。新型コロナウイルスは猫にも感染し、猫の間で広がる可能性がある。しかし、感染した猫は明らかな症状を示さないことも分かった。⇒参考記事
不要不急の外出は控えるとしていますが、犬の散歩はどうなのでしょうか?
例えばヨーロッパで2番目に感染者の多いスペインでは、全土で移動禁止の措置をとっていますが、ジョギングや子連れ外出は禁止されていても、犬の散歩は愛犬の健康のため必要不可欠なものとして(500メートル以内など範囲を制限され)認められています。
靴脱ぎ文化の日本は諸外国に比べても衛生概念が高く、また握手やハグなど他者と触れ合う機会も少ないため、アメリカやヨーロッパに比べれば抑えられていますが、それでも日々感染者は増えており、やはりこれからの警戒や対策が何より大切ですね。
さて、こうした「外出」を控えなければいけない中、「犬の散歩は行っていいのだろうか?」と思われる飼い主さんも多いと思います。
前述のように、まず犬が新型コロナウイルスに感染してしまうというケースは限りなく0に近いですが、多くの人が集まるドッグランや犬連れが密集するような公園は、“飼い主さんの感染予防”のため避けた方がよいでしょう。
そして、家に帰ってきたらペットを触る前に、まず手洗いをましょう。ウェルカムの儀式を無視できないという場合は、玄関にウエットティッシュなどを置いておくとよいでしょう。
食べ物の口移しなど過度な接触は新型コロナウイルスに限らず双方の感染症予防の観点からも控え、清潔を保ちながら節度をもって触れ合いましょう。
散歩の時間や距離を短くする、家の中でもできる運動を取り入れるなどして、愛犬の健康管理にも気をつけながら、一番の対策は「ご自身が感染しないこと」ですので、頻繁に石鹸手洗いやアルコール消毒、また室内の環境を衛星に保つなどして、この世界的苦難を愛犬・愛猫と共に乗り越えましょう。
by 倉西