猫の座り方やその名称を紹介するこんな記事を見つけました。
前足をたたんで「香箱(こうばこ)座り」。4本の足を全部収納
きれいな長方形。「パンの塊」ともよばれます香箱は、香木や薫香の原料などを入れるための箱です。香道などに用いられ、フタがついていて、蒔絵や螺鈿などの高級品もあります。
猫が両前足をたたんで胸の下にしまい、4本の足をすべて収納して座っている姿が、このこじんまりした美しい香箱に似ていることから、香箱座りとよばれるようになりました。
英語では、この長方形の形がパンの塊に似ていることから、「cat」+「loaf」で「catloaf」とよばれています。前足を伸ばして「スフィンクス座り」。犬の「ふせ」と同じ
猫が両方の前足を前に突き出し、後ろ足をたたんで体の下にしまいこむ座り方が、エジプトのスフィンクスの座り方に似ていることから、写真のような猫の座り方は「スフィンクス座り」とよばれるようになりました。背筋を伸ばして「エジプト座り」。猫の女神のような座り方
エジプトの神話に出てくる猫の女神「バステト」が、猫の姿をして座っているときのポーズに似ていることから、エジプト座りという名がついたといわれています。
犬の「おすわり」と同じような座り方ですが、前足の置き方が少し違います。犬の場合は右前足と左前足の間に隙間があることが多いですが、猫の場合は両方の前足をぴったりとくっつけて座ります。
エジプト座りの応用で、「しっぽ巻き座り」というのもあります。写真の猫はしっぽをまっすぐに伸ばしていますが、しっぽ巻き座りはエジプト座りをしてからしっぽを体に巻きつけて座ります。おなか丸出し「スコ座り」。おじさん座りともいわれる
スコ座りはスコティッシュ・フォールドによく見られる座り方です。スコティッシュ・フォールド以外にも、ちょっと太めの猫がお腹を毛づくろいするときに、この体勢になることもあります。
背中を丸めて後ろ足を伸ばし、お腹を丸出しにして座る姿がまるでオジサン(ごめんんさい!)のようなので、おじさん座りなどといわれることもあります。
こうして見ると体が柔らかい猫は、犬よりもバリエーションに富んだ座り方を持ち、さらにそれぞれに名前までついているというから、「オスワリ」が代名詞の犬にっとては立つ瀬がありませんね(笑)
でも一方で、座り方がいつもと違う、頻繁に変えるなどの場合は、どこか体に不調を来たしていたり、痛い場所をかばっている可能性がありますので注意が必要です。
「香箱座り」はリラックスしているときにも見せますが、この座り方だとお腹部分が圧迫されないので、内臓に疾患があるような場合も頻繁に見せたりします。
愛嬌あふれる「スコ座り」も、関節を痛めていて四肢に体重をかけられないため苦肉の策で編み出した座り方とも言われていますので、特に折れ耳のスコティッシュは立ち耳のスコに比べ軟骨異常のリスクが高いため、日頃から関節に負担がかからないよう気を付けてあげたいですね。
スコ座りは別名「おじさん座り」とも言われているそうですが、私の場合体が硬くてこの座り方さえ楽にできませんので、つまりそれは私がまだおじさんじゃない、とひとり合点したところです。
by 倉西