昨年は「里親、保護犬・猫、譲渡」という言葉をよくみかけました。
今年も不幸な命を少しでも減らそうと、色々な取り組みが始まっています。
その中でも今回は、大阪府の取り組みをご紹介したいと思います。
今年も不幸な命を少しでも減らそうと、色々な取り組みが始まっています。
その中でも今回は、大阪府の取り組みをご紹介したいと思います。
●猫の殺処分ワースト級の大阪、打開の切り札は「ネコバス」
「ペットは家族」といわれる一方で、行き場のない犬や猫が保健所に収容されるケースも後を絶たない。
猫の殺処分数が全国ワーストクラスの大阪府市は「犬猫の殺処分ゼロ」を掲げ、動物愛護の取り組みを加速させている。
令和2年からは、里親になりたい人と保護猫の出会いの場となる「ネコのバス」が地域を走る。
・猫多い都市部
大阪でも殺処分数は減少傾向だが、猫は他の自治体と比べ、その数が目立つ。29年度の大阪市は997匹で、政令市の平均280匹を大きく上回った。
犬と比べて猫の殺処分数が多いことについて、同センターの担当者は、飼い主のマナーが向上した結果、犬は放し飼いや野良犬が減ったとした上で、「都市部はそもそも猫が多い。野良猫に餌をやる人もいるが、栄養状態がいいと繁殖してしまう」と説明する。
・餌やり規制を強化
大阪市議会では、猫やハトなどの野生動物への餌やりを規制する条例改正案が可決され、罰則が令和2年3月から適用される(餌や糞の清掃、不妊去勢などの実施を前提に、地域住民が協力して野良猫を世話する「地域猫」活動は対象外)。府は生活環境に被害を及ぼす餌やり行為などについて、基準を示したガイドラインを作成する方針という。
・虐待ダイヤルに160件
「命」をテーマにした2025年大阪・関西万博の開催に向けて「犬猫の理由なき殺処分ゼロ」を掲げる府市は、動物愛護の取り組みを本格化させている。
昨年10月に設置した、動物虐待の相談や通報を受け付ける共通ダイヤル「♯7122」もその一つ。市民から連絡が入れば、管轄する行政の担当課に転送。相談内容により、虐待なら府警が、虐待ではないが飼育環境に課題があれば行政が対応している。さらに府は令和2年から、ネスレ日本(神戸市)の協力で、猫の塗装をした「ネコのバス」をイベント会場などに派遣。保護猫と、里親になりたい人を結び付ける事業を始める。
吉村知事は「殺処分ゼロの数字自体が重要ではない。目標達成には殺さなければいいわけで、民間に押し付けるなどすれば可能だが、それだと命が失われることは明確だ。動物の福祉の観点を愛護行政に入れていく必要がある」と話す。
都道府県、各自治体、ボランティア、一般の方々の努力で年々殺処分数は減ってきています。
大阪府の「ネコのバス」が、新しい年のより良い活動の一歩目になってくれることを、願うばかりです。
スタッフ 木村