昨日、とあるセミナーに参加して、「これからは音声による検索やAIとのやりとりが主流になる」というお話を伺いました。
ニューヨークでは、みなボソボソとひとり言をいうように端末に話しかけながら歩いているのが、当たり前の光景だといいます。
世の中どんどん便利になっていきますが、個人的にはまだCMでやっているような「○レクサ、テレビをつけて」とか、「○ッケーグーグル、気分の上がるプレイリストをかけて」とか、「○イ!シリ、終電まであと何分?」といったおしゃれな使い方は、気恥かしくてできません。
家では王様のように「○イ!シリ」と呼び出すことはあっても、外で必要に迫られるときはスマホを目いっぱい口元に近づけ「○イ シリ」と囁くように音声検索するチキンぶりです。
ただ私は以前から、電話が先でメールが後に発明されたことに、とても違和感を感じていました。
「手紙」のような文章のやりとりが、電子でリアルタイムに出来るようになったことは画期的ですが、それよりも離れた相手の声が耳元で聞こえ、直接会話ができることの方が、よほどすごいことのように思うのです。
学生の頃にポケベルが流行り、当時は数字しか打てないものでも重宝しましたが、もしこれらが逆に発明されていたら・・と想像してみてください。
「暗号化したメッセージを数字で送れるぞ!」→「今度は文字を直接打ててダイレクトに相手にメッセージを送れるぞ!」→「伝えたいことを直接会話できるようになったぞ!」と、例えば江戸時代の人に「どれが一番すごいか」を聞いたら、未来感がハンパないのは一番最初に発明された「電話」だと思うのです。
まあ、そんなことはどうでもいいのですが、結局また「音声」でのやりとりに回帰していくのかもしれませんね。
音声入力ができると、たとえばペットや子供には触らせ(操作させ)たくない危険なものを、まとめて安全にロックできるかもしれません。
ロンドンではお留守番中のハスキーが電子レンジのスイッチを入れ、中に入っていた袋入りロールパンが燃えて火事になる事故もありました(→参考記事)。
幸い、飼い主さんがスマートフォン越しの監視カメラで煙が上がっているのに気付き、すぐに消防に通報したためワンちゃんも無事でした。
火事の原因も早期発見も文明の成す業かもしれませんが、飼い主しか操作できない対策(音声によるロック)ができていれば、ペットや小さなお子さんが誤って触れてしまっても安心ですね。
また、○ナンよろしく名推理させていただくなら、おそらくこの方は、犬に食べられないようにパンを電子レンジに隠したのだと思います。普通、袋ごとパンを入れませんからね。
ペットシッターの場合も、留守中発見した危険なもの(薬や誤飲してしまいそうなもの)を隠せる適当な場所が見つからない場合は、飼い主さんの了解を得て電子レンジにしまうことがあります。
戸棚や引き出しを開けるのも気が引けますし、電子レンジなら目につきやすく、大抵の場合ペットの届かない場所にあり、例え届いたとしても開けることができません。
しかし、非常に稀なケースとはいえ、このような事故も起こり得ますので、今後はさらに細心の注意で対応したいですね。
と同時に、色々なことがAIと共有され、遠隔でも音声などで安全に管理できれば、私たちの仕事もより安心して、様々なツールで共にペットを見守り、正確な情報をお客様と共有できるようになるかもしれません。
未来のペットシッターの“あり方”が、楽しみでもあります。
明日から始まるAmazonサイバーマンデー。いよいよ満を持して“スマートスピーカー”なるものを買ってみようかしら・・。今日家に帰って、Siriと相談して決めたいと思います。
by 倉西