犬が行動した結果「快刺激(いいこと)」が起きればその行動の頻度が増え、「嫌悪刺激(嫌なこと)」が起きればその行動の頻度は減少する(※その逆に快刺激が減ればその行動頻度が減少し、嫌悪刺激が減ればその行動頻度が増加する)ことを『オペラント条件づけ』といいます。
<オペラント条件づけ>
いいこと(快刺激) | 嫌なこと(嫌悪刺激) | |
起きる | 正の強化 行動頻度が増える 犬が飛び付いたときに構ってあげると、犬の「飛び付く」という行動は増えていく |
正の罰 行動頻度が減る 犬が飛び付いたときに叱られると、犬の「飛び付く」という行動は減っていく |
なくなる | 負の罰 行動頻度が減る 今まで遊んでいたのに、犬が飛び付いた瞬間遊びをやめてしまうと、「飛び付く」という行動は減少していく |
負の強化 行動頻度が増える (あまり考えにくいことですが)地面が熱いなど不快で、飛び付くことで解放されると、犬の「飛び付く」という行動は増えていく |
『正』『負』とは、犬が行動した後の刺激の「+(出現)」「-(消失)」を表わし、この場合“叱られる”という刺激(=嫌なこと)が出現しているため『正の~』となります。
そして『罰』とは、その結果犬の行動頻度が「減少」すること(『強化』は行動頻度が「増加」すること)ですので、嫌悪刺激を与える(正)ことで「飛び付く」という行動を減少(罰)させるオペラント条件づけを『正の罰』といいます。
ただし、“叱る(飼い主が嫌悪刺激を与える)”ことはペットとの関係性において好ましくなく、『正の罰』をしつけに用いれることはオススメできません。
『オペラント条件づけ』については、こちらもご参考ください。
by 倉西