托卵(たくらん)とは、親鳥が自分で産んだ卵を自身で育てず、他の鳥の巣に卵を産み育てさせる習性のことです。
托卵され育てる親鳥を「仮親」と呼び、托卵する鳥は仮親の巣に卵を産むと、仮親の卵を一つ食べるか巣の外へ捨てます。また、仮親も自身の卵以外が巣にあればその卵を排除するので、托卵の卵は仮親の卵とよく似た形状をしています。
托卵の卵は仮親の卵よりも早く孵化し、生まれた雛は背中のくぼみを使い仮親の卵を巣の外へ捨てて巣を独占します。日本では托卵する鳥として、カッコウ、ツツドリ、ホトトギス、ジュウイチの4種がみられます。