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ペット図鑑【ヒョウモントカゲモドキ編】

第19弾のペット図鑑は、『ヒョウモントカゲモドキ』をご紹介いたします。

 

分類: ヤモリ科トカゲモドキ亜科アジアトカゲモドキ属
原産国:パキスタン、アフガニスタン(比較的穏やかな砂漠地帯)
体長:20~25cm
寿命:約10~20年

 

~特徴~
通称レオパ(英語名:Leopard Geckoの略)とも呼ばれており、色や模様によってモルフ(品種 = 種類のこと)が分けられ、その数は100種以上ともいわれています。大人しい性格で人にも慣つき飼いやすいため人気の爬虫類です。瞼は上下に開き、頭部には耳の穴があり、夜行性です。尻尾は栄養を蓄えておくことができ、身を守るために切り離すこともできます。切れた尻尾は再生しますが、再生後は形や模様が異なる場合が多いので、触れ合う場合は驚かせないようにするなど注意が必要です。

~飼育方法~
・ケージは成体時の体長より2倍の大きさが目安です。およそ長辺50cmが良いとされています。
・湿度40~60%、温度28~32度が適温とされています。
・水入れの交換は2~3日に1回は必要です。
・床材はウッドチップや砂、キッチンペーパーなどがメジャーですが、幼体の場合、砂での飼育は誤飲の恐れがあるので注意が必要です。
・昆虫食性なので、コオロギやミルワームなどが主食です。ただし、ミルワームは消化が悪いので、与えすぎにはご注意下さい。市販の専用フード(人工餌)は栄養バランスが良く簡単に与えられます。
・給餌回数は、幼体では1日1回、成体は週2~3回が目安です。
・カルシウム不足になりやすいので、餌と共にカルシウム剤を与える場合もあります。

~脱皮について~
数か月に1回脱皮をします。身体の表面が白くなり始めたら脱皮のサインです。脱皮しやすいように霧吹きで飼育ケースを濡らしたり、大きめの水入れを入れたりして、飼育ケースの湿度を上げましょう。皮を引っ掛けやすい岩などを置いておくのも良いです。脱皮の皮が体に残っているとそこから壊死してしまう恐れがあるので注意してください。

~病気~
クル病=骨が変形する病気で、四肢や腰が曲がる、口が閉じなくなる等の症状がみられます。カルシウム不足が原因とされており、一度骨が変形すると元には戻りませんので、予防が重要となります。ただし、カルシウムの過剰摂取もクル病同様の症状を引き起こす危険があるため、注意が必要です。

~販売価格~
モルフによって値段が大きく変わります。3,000~8,000円が平均価格ですが、色や模様が珍しいものだと数万円します。アメリカのイリノイ州で行われたオークションでは、『レモンフロスト』というモルフが $10,000(現レートで107万円)で落札された記録もあります。

名前の由来ですが、イモリ科ではありますが瞼や爪があり、一見「トカゲ」のようでもあるので、「ヒョウモントカゲモドキ」と言われるようになったそうです。

 

 

 

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