非常に強い勢力で、“最強クラス”といわれる台風19号が、暴風域を保ったまま東日本に接近しています。この三連休中には上陸の恐れもあり、ニュースも台風の話題で持ちきりです。
一足先に“旋風を巻き起こす”盛り上がりを見せているラグビーW杯も、この台風の影響で12日に予定されている1次リーグ2試合の中止が既に発表されています。
本大会で天候による試合中止は初めてとのことで、雨の中泥まみれで戦う選手たちのプレーも見たかった気もしますが、そんな悠長なことは言ってられないほど、今回の台風が危険ということなのでしょう。
ちなみに、13日の『日本-スコットランド戦』は当日の朝に判断するとのことですので、楽しみにしていた三連休の予定や、めちゃくちゃ盛り上がったはずのラグビー戦を思うと、本当に規模もそうですが“そのタイミングの悪さ”にやきもきします。
ペットシッターSOSでも、台風の影響を受けご予約のキャンセルが相次いでいます。
しかし、ペットにとっては台風の最中飼い主さんと一緒に過ごせることが一番ですので、またご予定を繰り越された「次の機会」にご利用いただければ幸いです。
もちろん、交通網の麻痺などで、シッター自身が安全にお世話宅に伺えるかも懸念されるため、こうした自然災害時のキャンセルは致し方ありません。
それでは、ペットと共に安全に台風を乗り切るための注意点をまとめてみましたので、ご参考ください。
台風に備えたペットのための対策
・ペットフード・トイレ砂やシーツなどは切らさないように
人間の食べ物もそうですが、台風のタイミングでペットフードが切れる、なんてことになったら大変です。フードやペットシーツなどの日常品は事前にしっかり在庫をチェックし、早めに購入しておきましょう。
・水を確保し、猫などがバスタブに落ちないよう注意を
台風の影響で断水などが起こると、生活に必要な水の確保に大変困ります。予めお風呂場に水をためておくなど、万一に備えておくとペットの飲み水にも困りません。
しかし、普段お風呂に水を張っていない場合は、猫が興味を持って近づき、滑って落ちてしまうなどの危険もありますので、猫が出入りできない対策をするなど十分注意しましょう。
・飼い主さん自身が万全の対策を
飼い主さんの不安はペットにも伝染します。たとえば雷や花火を怖がらない猫は、その親を見て育ってきた子供も怖がらない性質になるといいます。飼い主さん自身がおろおろしないよう、食べ物や水の確保など、しっかり対策を施しましょう。
・携帯の充電器や電気を切らさない
停電になってしまうと、情報は主にインターネットから収集することになりますが、その携帯の電池も切れてしまったら大変です。風や雨の叩きつける音に加え、停電で真っ暗になることでペットがパニックに陥ってしまうこともあります。懐中電灯がない場合でも、アプリなどで携帯電話が明り代わりになったりしますので、電池や電気の確保はかなり重要です。
・絶対に逃がさない
台風ですので“戸締り”は完璧にされるかと思いますが、それでも人の出入りの際など、犬や猫が恐怖から外に飛び出してしまわないよう、十分注意しましょう。
・怖がっているかどうかは、筋肉の状態をチェックしよう
恐怖で体が震えているときは、筋肉が収縮し体が硬くなっています。警戒、緊張、怖がっているかなどは、ペットのボディランゲージや表情でも分かりますが、筋肉の硬直でもはっきり分かります。リラックスしているときは体の筋肉は軟らかく、その逆は硬くなります。ペットが怖がっているようなら、少しでも体が柔らかくなるような対応(フード、抱っこ、声掛け)をしてあげましょう。
・台風一過のお散歩には落ちているものに注意
強風時は折れた傘や木の枝など様々なものが飛ばされ危険ですが、台風が通り過ぎた後は小さなガラス破片など危険物が散乱していることがあります。
台風まっただ中で散歩に出るような方はいないと思いますが、人よりずっと低い位置を歩く犬は、風に煽られた砂埃なども含め、それだけ飛来物があたりやすくなります。
台風一過の晴天時であっても、お散歩に出るときは足元に十分注意しましょう。
以上。備えあれば憂いなしですので、ぜひご参考いただき、ペットのためにもしっかり準備してあげてください。
あとがき
しかし、台風は突発的にくる地震とは違って、何日も前からその発生や進路までかなり正確に予想されるとはいえ、それはそれで「くるぞ!くるぞ!覚悟せいよ」とじっくり恐怖をあおられているようで・・嫌ですね。
地震の怖さが映画「スピード」のハイスピード感なら、台風は「スピード2」のロースピード感といったところでしょうか。クライマックスで船がゆっくり港を破壊していくような、そんなじわじわ感の恐怖があります。
三連休、どうせ台風で外に出られないなら、久しぶりに家でゆっくり映画でも観たいと思います。
by 倉西