気が付けばペット図鑑も第10弾となりました。
今回は小動物のチンチラです。
原産国:ペルー、ボリビアなどの南米
分類:齧歯目チンチラ科チンチラ属
体長:25~30?
体重:400~600g
寿命:5~20年
野生のチンチラは南米の高山で群れをつくって暮らしており、夜行性のため夜間には岩場を活発に走り回ります。
しかし、現在生息数が激減しており、絶滅の危機にあるとされています。
そのため野生のものは保護活動が行われ、ペットとして飼育されているのは全て人の手によって繁殖された生体のみとなっています。
~飼い方~
運動量が多く上下運動をする動物ですので、ケージは大きめのもので尚且つ高さのあるものを用意すると良いでしょう。
温度・湿度の変化に弱く、特に多湿の場合には体調を崩しやすくなります。
温度は17~21℃、湿度は40%以下になるようにエアコンや除湿器で対策をとりましょう。
またチンチラは砂浴びの習性があります。
体の汚れを落とす役割もありますので、1日30分前後、砂浴びの時間を設けると良いでしょう。
~食事~
チンチラの食事は高繊維・低脂肪の食事が良いとされています。
そのため牧草を主食とし、それに加えチンチラ専用のペレットも与えると良いでしょう。
その他に野菜や果物(糖分が少ないもの)を与えても構いません。
~性格~
比較的人に懐きやすいでしょう。
しかし懐きやすさは個体差があり、臆病な性格の子もいますので、ごはんなどを使ってゆっくり人馴れさせていきましょう。
馴れてくると名前を呼ぶと近付いてきたり、体に乗っかるようになります。
~健康~
チンチラの歯は常生歯のため一生伸び続けます。
不正咬合の予防が必要となりますので、牧草やかじり木などを置いておくと良いでしょう。
またチンチラの歯は生まれた時は真っ白ですが、成長するにつれエナメル質が色素沈着し黄色くなります。これは正常なことで健康に異常がないことを示します。
反対に大人になっても歯が白い場合には、歯が弱っており、簡単に折れてしまう可能性がありますので注意が必要です。
~カラー~
スタンダードグレーが最も一般的で人気なカラーです。
グレーの濃淡には個体差があり、胸元からお腹にかけては白くなっているのが特徴です。
その他に品種改良により誕生したホワイトやシナモン、ブラックなどカラーは豊富です。
チンチラといえば何といっても手触りの柔らかさです。
なんとひとつの毛穴から100本近くの毛が生えているというので驚きです。
しかし一方で、その柔らかな被毛を目的に乱獲されたという歴史もあります。
人間のお洒落のために動物が犠牲になるのはいかがなものでしょうか…。
リアルファーがなくなることを願うばかりです。