ウサギの正式な助数詞が「羽(わ)」だというのは意外と有名な話ですが、それは鳥や魚以外の肉を食べることがタブーだったその昔、ウサギの持つ大きく長い耳を羽に見立てて、また強引にも「ウ(鵜)」と「サギ(鷺)」に分けてこじつけたりして、「ウサギは獣ではなく鳥だ!」と脳内補正して食用としていた名残からです(諸説あり)。
ウサギは『匹』で数えるのが最近の主流?
そのため、今日の自然科学の分野では、ウサギを数える場合は『匹』を使用し、文学や食肉として扱う以外で「羽」を用いるのは、ふさわしくないとされています。
ペットも同様。ウサギの愛好家の中には、「羽」と呼ばれるとウサギ=食用を連想させて嫌悪感を抱く人もいますので、ペットシッターとしてもご依頼が入った際には、「何匹(頭)ですか?」と犬や猫と同じように扱うことを推奨しています。
しかし「ウサギは正式には羽と数えるんだよ」というトピックだけが先行し、そんなこともシッターさん知らないの?と思われてしまうのも悲しいですので、強引に話をイカにもっていって「杯」、タンスを見つけては「棹(さお)」でカウントし、助数詞通をアピールし“敢えての匹”ということを匂わせられないか、日々頭を悩ませています。
さて、そんなウサギの年を、人の年齢と比較してみましたので、ご覧ください。
ウサギの生後から成長を人間の年に例えると
生後4~6週⇒ ちょうど乳離れする頃で、人間なら2歳ごろになります。
2ヶ月半⇒ 人間なら小学生に上がる頃。ネザーランドドワーフもレザーのランドセルを背負う頃です。
4~5ヶ月⇒ 人間でいえば12歳前後。ちょうど第二次性徴が現れて、大人の体へと移行していく時期です。
7~9ヶ月⇒ 二十歳を迎える頃。身体的にも大人の体格となり、性的にも成熟する頃です。
2~3歳⇒ 30~40歳。避妊をしていないウサギはこの頃から子宮ガンの発生率がグンと上がりますので、早期発見にも努めましょう。
6歳⇒人間でいうところの還暦。ちなみにウサギの平均寿命は7~8歳ですが、最近では10年以上生きるウサギも珍しくありません。
こうして見ると、ウサギは人間の何倍ものスピードで成長していってるのですね。
以前、ペットシッターSOSでお世話させていただいた超高齢のウサギちゃんをご紹介します。
平均寿命の倍近い13歳!
この子は驚きの16歳!!
年齢による疾患はありましたが、この年でも食欲が旺盛だったのが、とても素晴らしいですね。
スーパーご長寿ウサギです。
残念ながら、もうお星様になってしまいましたが、もしかしたら月の上で、老練の技を駆使した美味しいお餅をついているのかもしれません^^
犬や猫に比べても短命なウサギですが、「鳴かない」「ニオイが少ない」などの飼いやすさからも、都内を中心にその人気は近年ますます上昇しております。
決して長くない一生だからこそ、精一杯愛情を注いで、できるだけ長く健康に、一緒に生活したいですね。
そしてもちろん、ペットシッターSOSではうさぎのお世話も承っておりますので、ご用命の際にはぜひお問い合わせください。
by 倉西