『ペットを飼うことは、飼主の健康にもつながる』とは、よく言われていることで、これまでにも平均寿命や血圧、中性脂肪などといった様々なデータで実証されています。
ペットを飼うことで責任感が芽生え、朝夕の散歩や食事の時間など、規則正しい生活が送れることも、要因のひとつでしょう。
運動、癒し、笑顔、生きがいなど、さまざまな効果をもたらしてくれるペットたちですが、妊娠中や新生児と一緒に暮らす方には、動物の持つ細菌やアレルギーが心配という方も少なくないでしょう。
しかし、『米国アレルギー・喘息・免疫学会』では、「妊娠中にペットの犬と過ごした母親の子どもたちは、新生児に湿疹が発症する確率が著しく低い」という分析結果を発表しました。→参考記事
『菌』というと、どうしても悪いものをイメージさせますが、腸内細菌のように健康に不可欠なものもあります。
↓こちらの研究結果もご覧ください。
746人の乳児を対象に調査したところ、出産前または出産後にペットと暮らしていたケースでは、アレルギーや肥満と関連する2種類の微生物(ルミノコッカス/オスシロスピラ)レベルが約2倍に及ぶ結果に(→詳細)
この記事によると、「人生の早い時期に汚れやバクテリアに曝されることは、後のアレルギーを防ぐことができる」とされ、「(ペットとの)相互作用は赤ちゃんの免疫系を発達させるために必要」と研究者は述べています。
確かに、あまり潔癖にすぎても、逆に免疫力が弱くなってしまうといいますので、適度に“自然のまま”が一番なのかもしれませんね。
それにしても、ペットを飼うことで、我々はまさに細胞レベル、細菌レベルでその恩恵を享受していたとは、驚きです。
今日あたり煩雑なデスク回りを片付けようと思っていましたが、もう少し“ありのまま”を受け入れたいと思います。
by 倉西