どんなに辛いことがあっても、家に帰ってペットに会えば癒される。
そんな日々を過ごされている方も少なくないと思います。
今回は犬や猫と触れ合うだけでストレスが軽減されることを、科学的に判明した研究についてお伝えします。
●ペットを撫でれば10分でストレスが軽減することが判明
犬を飼っている友達に一番の楽しみを聞けば、体を寄せ合うことだという答えが返ってくる。そして先日、そのメリットを科学的に裏付ける研究結果が発表された。ペットと一緒に時間を過ごせば、数分のうちにストレスが軽減されることを米ワシントン州立大学の研究チームが発見したのだ。その内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。
アメリカの教育研究誌『American Educational Research Journal』に掲載された同研究では、神経の張り詰めた250名の大学生が4つのグループに分けられた。1つ目のグループは犬と猫を10分間撫でることが許されたのに対し、2つ目のグループはその様子を観察するにとどまった。他の2つのグループに動物との接触はなかった(ただし、3つ目のグループには動物の写真のスライドショーが見せられ、あとで遊ぶチャンスがあることも伝えられた)。研究チームは、実験前日の朝から実験終了までの至る所で、被験者の唾液からコルチゾールサンプルを回収した。
その結果、犬と猫を直接撫でる機会のあったグループは、実験直後のコルチゾール値が他の学生に比べて著しく低いことが発覚したのだ。
米ワシントン州立大学人間開発学部のパトリシア・ペンドリー准教授は、「学生が動物との交流を通して前向きな気持ちになることは分かっていました」と話す。「私たちが知りたかったのは、動物との接触が学生のストレスを軽減するのに役立つかどうか。この実験で役立つことが証明されたのは、素晴らしいことですね。ストレスホルモンの減少は、いずれ心身の健康に大きな効果をもたらしますから」
コルチゾールとはストレスを感じた状況で分泌されることから、ストレスホルモンの1つといわれています。
そのコルチゾールが犬や猫と触れ合うことによって低くなるのには驚きですね。
もちろん、前提として犬猫が苦手ではないというのが必要にはなるかと思いますが。
ペットのストレスにも配慮しつつ、人とペット両方が幸せに過ごせると良いですね。