今朝は北朝鮮のミサイル発射のニュース一色でしたね。
朝方、Jアラート(全国瞬時警報システム)の警報サイレンで起こされた方も多かったのではないでしょうか。
また、ちょうどこの時間は犬の散歩中だった方も多いと思います。
散歩中、ミサイルが発射されたから頑丈な建物に避難してくれと言われても、とてもじゃありませんがどう対応していいか困ってしまいますよね。
有事の際にペットはどうすべきか
大地震などの災害時は、「ペット同行避難」が原則です。
ペットを家に置き去りにすることなく、何が何でも一緒に避難する(あとは避難所のルールに従う)ことが大切ですので、それに備えて普段から避難場所の確認や、ドッグフードやトイレシートなどペット周りの防災グッズの準備等が望まれます。
一口メモ
「ペット同伴避難」の原則とは2013年に環境省が発表した「被災動物の救護対策ガイドライン」では、大災害時には飼い主の責任でペットと“同行避難”することが、原則として冒頭に記されています。
これまでは、ペット不可と言われてしまったり、連れて行けたとしてもスペースの確保が難しいなど、様々な問題がありました。また、一旦は人間だけで避難したものの、おいてきたペットが心配で戻り二次災害に遭うケースや、避難先で一緒に過ごせないためテントや車中泊をし、エコノミークラス症候群で飼い主が亡くなってしまうなど、ペットが原因による悲しい事故もありました。
しかし今後は、「あの避難所はペットOKかな?」などと躊躇することなく、有事の際は必ず一緒に避難する、ということが大前提となります。各市町村のHP等で避難所を見ることができますので、動物収容施設の比較的整っているところを事前に調べておくとベストですが、準備なしでもパニックになる必要はありません。基本的に「学校」などは緊急時の避難所になりますので、そこにペット同伴で避難するようにしましょう。
クレートは避難時には最適なアイテム
ただ・・ミサイルはもう自然災害ではなく、軍事攻撃ですからね・・。
もしかしたら、『シェルター型犬用クレート』なんてアイテムも、発売される日がくるかもしれません。
しかし冗談抜きで、クレートは災害などの有事の際に、大変役立つアイテムとなります。
道路に割れたガラス等が散乱し歩かせるのが困難な場合、抱きかかえるより安全で、慌てているときでもペット用グッズなども一緒に入れて運ぶことができ、何より避難場所での他の人への配慮や、ペット自身が環境が変わっても安全に過ごすことができます。
普段からクレートに慣れてもらうことが大切
ペットを飼い始めたときにクレートも買ったけど、全然入ってくれないから押し入れに仕舞いっぱなし・・という方もいらっしゃると思います。
クレートを「犬の安心できる居場所」としてではなく、「出て来てほしくないときに閉じ込めておく」といった、人間の都合優位に使用されている場合は、犬にとってクレートは「一度入ると外に出られない嫌なところ」と学習し受け入れがたいものになってしまうこともあります。
フードやオヤツを与えるときはクレート内で、「ハウス」の号令で犬が自ら進んでクレートに入る(入ったらおやつなどの「いいこと」を起こす)しつけができていたら、いざというときにも迅速かつ安全に対応できます。
この機会に・・というのも不謹慎かもしれませんが、ペットや飼主さんにとっても役立つクレートですので、ぜひクレートトレーニングをしてみてはいかがでしょうか?
by 倉西