ペット図鑑第8弾。
今回は小動物からフクロモモンガのご紹介です。
生息地:オーストラリア、ニューギニア諸島
分類:有袋目フクロモモンガ科フクロモモンガ属
寿命:10年前後
体重:90~150g
体長:約27cm(鼻先~尾まで)
~特徴~
完全な樹上性のため地面に降りてくることはまずありません。
前肢と後肢の間にある皮膜を広げ、木から木へ滑空し、長い時には50m近く滑空することもあります。
見た目はげっ歯類の仲間のように見えますが、フクロモモンガはカンガルーと同じ有袋類に分類され、子育てはお腹の袋の中で行います。(その他のモモンガはげっ歯類に分類。)
~飼い方~
リス用・鳥用のケージを代用し、横幅よりも高さのあるケージを用意しましょう。
樹上性の動物ですのでケージの中には高い位置に巣箱を設置し、止まり木も用意します。時々止まり木のレイアウトを変えることで変化が生まれ、運動不足やストレス解消になります。
温度は18~28℃が適温ですので、冬場はヒーターを入れ温度を調節しましょう。
~食事~
果物と野菜を中心にタンパク質・カルシウム(チーズ・煮干し・ミルワーム等)を含む食べ物を与えます。
果物・野菜は1種類だけではなく数種類を組み合わせましょう。
ペレット状の専用フードもありますが、やや好みが分かれるようですので果物と合わせてペースト状にすると食いつきやすくなります。
~飼育場の注意点~
慣れてくると部屋に放して遊ばせることもありますが、この時の事故が多いため注意しましょう。
興味を持つと何でも口に運んでしまうため、薬や観葉植物などの危険性のあるものは予め片付けておきます。
また少しの水でも溺れてしまいますのでキッチン周りや飲みかけのコップにも気を付けましょう。
~人馴れについて~
体にいくつかの臭腺をもち、匂いで群れの仲間を判断します。
そのため臆病な性格のフクロモモンガに対して無理にスキンシップをとるよりも、まずは飼い主の匂いを覚えさせることが人馴れのポイントです。
巣箱の中に飼い主が使っているタオルを入れ、匂いを認識させる方法。または巣箱をポーチで代用し、ある程度慣れてきたところでポーチごと首からぶら下げて一緒に過ごすようにすると人馴れが早く進みます。
じわじわと人気を広めるフクロモモンガ。
フクロモモンガはカンガルーの仲間の有袋目、そしてフクロモモンガ以外のモモンガはげっ歯目に分類されます。
分類は違いますが見た目はそっくりです。
なぜ外観が似ているのかと言うと、収斂進化(しゅうれんしんか)と呼ばれるもので、住む環境や食性が似ていると姿が似てきてしまうのだそう。
こういった話は興味が湧くので調べ始めるとキリがないですが、他の例を挙げると哺乳類のシャチと魚類のサメなども同じことがいえるそうです。
何とも不思議です。