『しゃっくり』ってなかなか止まらないですよね。
私は小学生の時に授業中ずっと『しゃっくり』が止まらなくて、男子たちに揶揄われた思い出があります。
そもそも『しゃっくり』はナゼ出てしまうのでしょうか。
原因は 横隔膜の痙攣 と 声帯の収縮 です。
横隔膜に何かしらの理由(食べ物で膨らんだ胃の刺激、ストレス等)により刺激が加わると横隔膜が痙攣します。痙攣により強く息を吸ってしまうことから声帯の筋肉が収縮し、『しゃっくり』が発生するのです。
横隔膜の痙攣なんて、どうやったら止められるの!?
そんな『しゃっくり』の止め方を解明したと、興味深い記事がありましたのでご紹介します。
●しゃっくりが止まるメカニズム解明 福岡・聖マリア病院の医師
動脈と静脈の二酸化炭素(CO2)濃度が一致すると、しゃっくりは治まる-。聖マリア病院(福岡県久留米市)呼吸器外科の大渕俊朗医師(56)が、しゃっくりが1週間以上続く重症患者に自分が吐いた息を繰り返し吸わせる臨床試験を行った結果、症状は治まり、しゃっくりが止まるメカニズムを解明できたとしている。しゃっくりは、喉周辺の刺激を引き金に、呼吸運動(横隔膜の収縮)を調節する延髄の中枢神経に異常な指令が伝わり、無意識に突然強く息を吸ってしまう現象。脳疾患や抗がん剤の副作用などで2日~1カ月症状が続く患者もおり、睡眠障害やうつ状態につながるケースもあるという。
止めるには短時間呼吸をしないなど、血中のCO2濃度を高めるのが効果的とされてきたが、動静脈血の関連性やメカニズムは分かっていなかった。
大渕医師によると、安全性を確認した上で、重症の男性患者2人に袋を使って自分が吐いた息を吸わせ続けたところ、3分前後で症状が改善。同じ条件に置いた成人男性の血中CO2濃度を測定すると、通常は低い動脈血の濃度が上昇し、3分前後で静脈血と同じになった。「CO2濃度が上がり、大脳が窒息回避の指令を出したため延髄の活動が抑制されたと考えられる」と分析。昨年、英国と中国の医学誌に発表した。
ちなみに、犬や猫も『しゃっくり』をします。
犬の『しゃっくり』については、こちらのブログをご覧ください!!
猫の場合は、人間の様に「ヒックヒック」と声は出さず、静かにピクピクと胸やお腹が動く程度だそうです。
そして、病気でない限りその『しゃっくり』の原因は主に食べ過ぎによるものだとか。
一気にフードを食べてしまうと、胃が膨らみ横隔膜が刺激されてしまうので、与える1回の量を減らし、回数を増やしてあげてください。
『しゃっくり』があまりにも止まらない場合は、病気の可能性もあります。
異常を感じた場合は動物病院へ相談しましょう。