生き埋めになったらどうすればいいのか?
をテーマに紹介された漫画動画がこちら。
この中で、「生き埋めになったら、すぐに放尿すべし」とあり、その理由に「尿の匂いに反応してレスキュー犬が見つけやすくなる」とあります。
ほほ~ん、なるほど、と思ってしまいそうですが、このことがツイッターで話題になると、「生き埋めになったらオシッコして救助犬に知らせろ」は間違いだ!と警鐘を鳴らすサイトも出てきました。
「生き埋めになったらオシッコして救助犬に知らせろ」は間違い SNSやYouTubeで誤情報が拡散
BLOGOS編集部が災害救助犬の育成・派遣に携わるNPO法人に取材したところ、「災害時に救助犬が糞尿のにおいに反応することはない」との回答があった。
救助犬が災害現場で捜索の頼りにするのは、生きている人間が放つ息や汗のにおい。
また土砂崩れや地震などの災害現場ではトイレ自体が壊れているケースも多いため、「救助犬が糞尿のにおいに反応していては捜索ができない」という。「糞尿のにおいがあまりに強すぎると息や汗のにおいをかき消してしまい、捜索の妨げになる可能性も考えられます。間違った情報を鵜呑みにして無理に排泄をしようとするより、冷静になって救助を待つことが大事です」と話した。
ほほ~ん、なるほど。むやみに放尿すると、かえって犬の嗅覚を混乱させてしまうというのですね。
どちらが正しいか以前に、こんなライフハックを必要とするような事態には絶対に陥りたくないですが(笑)、現在では「災害救助犬」も痛みやストレスを伴う“罰”ではなく、褒めてしつけるトレーニングが推奨されています。
絶対服従の恐怖から従うのではなく、実際の訓練でもオモチャを多用し、犬たちは遊びながら(隠れている人を見つけたらオモチャで遊べる/褒めてもらえる)ポジティブに色々なことを学習していきます。
私たちのピンチを救ってくれる、そんなけなげな犬達に、パンツを濡らす前に頬を濡らしてしまいそうですね。
by 倉西