最初から疑いを持ってよーく見れば分かりますが、「この子たちがウチで飼ってる猫だよ」とパッと見せられたら、まさかこのうちの一匹が偽物だなんて思いませんよね(笑)
こちらは、羊毛フェルトアーティストのMiru.さん(@bebebe5353)がTwitterに投稿したもので(左が作品。右はmiru.さんの飼い猫「ぽぽ」ちゃん)、あまりにリアルすぎる!と話題になっています。
――作品はどう制作している?
モデルになるかわいい動物を、実物や写真などで観察するところから始まります。
実際の制作では、ワイヤーの上にベースとなる綿のような羊毛を巻き付けて固め、その上から植毛用のストレートな羊毛を植え付ける「植毛」という作業を行っていきます。私が最初に作る顔部分で説明すると…
1.顔のベースを作る
2.肉付けや目の接着
3.植毛用の羊毛を植える
4.余分な部分のカットこのような過程を繰り返して制作を続けます。
作品当たりの制作時間は、普段の20~25センチサイズであれば、80~100時間くらいです。
実物大はサバトラさんを含めて3体制作しましたが、200~250時間くらいかかります。
参考記事より抜粋
こんなリアルな偽猫がいたら、同居猫は縄張り意識なり何らかの反応を示しそうなものですが、記事によると「制作過程を見ているせいか作品にはほぼ無反応」なのだそうです。
「作品の首部分が転がっていようが、完成していようが変わりありません。たまにクンクン匂いを嗅ぐくらいです」とのことで、“リアル猫”だからこそ、“本物”をよく知っているのかもしれませんね。
ちなみに、現在は販売をしておりませんが、以前は通常サイズで17万円ほどの価格がついたそうです。
なかなかのお値段ですが、100時間の作業時間なら時給換算で1,700円。そこに材料費も含まれますので、これだけの技術と仕上がりなら納得ですね。
もし『材料費も一切かけたくない』という方で、『でも時間と根気はある!』という方がいらっしゃいましたら、ご自身の愛猫・愛犬の“抜け毛”で作ってみては?
by 倉西