本日の東京はあいにくの空模様で、少し前までの春の陽気が嘘のように肌寒いです。
ペットシッタースクールでは本日「犬のハンドリング実習Ⅰ」が行われていますので、生徒さんも温かい恰好で風邪を引かないよう、冷たい雨を吹き飛ばすほどの熱い情熱で、ぜひ多くの知識・技術を学んでいただければと思っています。
しかし、凍えるような寒さも、もう長くは続かないでしょう。今日で2月も終わり、季節はどんどん本格的な春へと移り変わっていきます。
寒かったね、こっちへおいでスープがあるよ、とやさしく毛布をかけてくれる春。冬には冬の、春には春の日差しがあり、季節によって太陽の顔がありますが、花香る穏やかな春の陽は、他の季節とはまた違った格別なものがありますね。
昔、それぞれの季節を代表する4つの太陽は、誰が一番優れた太陽か、「日」で多数決をとることにしました。
ギラギラと目の釣り上がった夏は、周囲に熱気を振りまきながら「俺が一番熱い!俺が最も優れた“日”だ!」と、当然自分に一票を入れます。
しかし、他の三人はみんな春に「日」を入れたのです。生命に息吹を与える春の日を、夏以外の太陽は認めたのでしょう。本当は春も冬も、やさしく包み込むような秋に「日」を投じたかったのですが、夕焼けの如く頬を赤らめた秋は「私なんかが一番ではおこがましい」とその票を春に入れるよう言ったのです。さすが秋ですね。
とにかく、こうして三人の「日」が春に集まりました。このことから「春」という漢字は、「三 人 日」が重なり合って作られたといわれています。もちろん嘘です。
春の語源は草木の芽が「張る」から、また気候の「晴る」から転じたと諸説ありますが、冬眠から覚める動物や花を咲かせる草木たちが、ハハハと笑いルルルと歌っていることだけは間違いありませんね。
もう春はすぐそこまで来ています。暖かくなってお散歩もとても気持ちの良い季節となりますので、ぜひ春の足音と調和するように、ペットと共に足並みそろえてスプリングステップを満喫しましょう。
by 倉西